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エスポロンのブランド解説&銘柄レビュー

★★★★

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ドクロのラベルが印象的なエスポロン(El Espolon)のブランド紹介、また味のレビューを本投稿では実施します。筆者自身がこのサイトを始めるきっかけとなったブランドでもあり、思い入れの強いブランドです。最近ソーダ割りで食中酒として結構飲むことが多いおすすめブランドの一つです。

エスポロンとはどのようなブランド?

日本に入ってきたのは最近だが世界的人気ブランド

日本の正規輸入品は2020年秋頃にスタートしました。ただアメリカでは数年前から流行っているようで、DRINK Internationalというサイトのテキーラ部門で、Besetselling、Toptrendingで共に7位になっています。(世界中の人気あるバー100店への調査から選出)
またアメリカ市場全体の販売量もTOP10に入るようになってきたブランドです。

ラベルはメキシコらしいスカルをモチーフに

エスポロンのラベルは、メキシコの巨匠・版画アーティストのホセ・グアダルーペ・ポサダが描いた作品。(日本版Wikipediaにも掲載される有名な方です)
メキシコでは死と生まれ変わりの象徴であるカラベラ(スカル)をモチーフにしたデザインです。

ホセ・グアダルーペ・ポサダ
彼の他の版画(Wikipediaより)

テキーラはボトルの形にカラベル(スカル)にすることが多いですが、ボトルデザインはシンプルで、ラベルにプリントって意外と少ないです。個人的にかっこいいラベルだと思います。

エスポロンの作り方解説

ここからはエスポロンの作り手、作り方を解説してまいります。

エスポロンのマスターディスティラー

エスポロンはマスターディスティラー(製造責任者)のチリロ・オロペーザ氏。
彼はテキーラづくりに50年以上携わっています。1996年に蒸留所を作り、今まで続けています。大変残念ながら2020年に亡くなってしまったそうです。

チリロ氏/espolontequila.comより

エスポロンの作り方

エスポロンの蒸留所はロスアルトス地方にあります。蒸留所はミュージシャンのサミー・ヘイガーが作るCabo-Waboも作っています。(蒸留所・エスポロン・Cabo-Waboも現在はGruppo Campariの所有)
まず原料のアガベは蒸留所と同じエリアのロスアルトスの物を使用しています。
アガベの糖化するための加熱には、アウトクレイブという圧力釜を使います。マンポステラと呼ばれる石窯に比べると高圧でアウトクレイブを使うと、加熱時間の少なさとメンテナンスなど簡便ではありますが、味わいはさっぱりと青っぽい感じになります。一方、エスポロンはアウトクレイブを使うものの、独自の仕様で低圧力で加熱しております。その結果、香ばしいアガベの香りがします。

次に蒸留時にはエスポロンは珍しい単式蒸留と連式蒸留の蒸留器を両方使います。多くの蒸留所は単式のみを使用しますが、連式蒸留器はどちらかというと香りが飛んでしまうと言った印象もあり、テキーラ好きからは嫌煙されがちです。ただ、エスポロンではあえてこの連式蒸留器を使用し、公表しています。エスポロンとしては連式蒸留器を使用することで、味わいが軽くなると同時にフルーティーさが増すためにこの製法を使用しているそうです。

安価だったり、大量生産しているテキーラで連式蒸留器を使っているケースが多いと言われます。ただそのような蒸留所で連式蒸留器を使用していることは秘匿している(蒸留所見学コースでも見えない)のですが、これを一部工程で使用していることを公言しているブランドはエスポロンとドンフラノです(23年時点日本輸入銘柄)
わざと狙って連式蒸留器を使用していることに、個人的には好感が持てます!

熟成に関してはレポサドがアメリカンホワイトオーク樽、アネホはアメリカンホワイトオーク樽で最低11ヶ月以上熟成後に1ヶ月以上のバーボンウィスキーのワイルドターキー樽で熟成をしています。実はワイルドターキーとエスポロンは同じカンパリ社のグループ企業になります。

蒸留所の外観/引用:TequilaMatchMakerより

エスポロンのラインナップ

エスポロンは日本で現在正規販売されいているのは、ブランコ・レポサド・アネホの三銘柄です。

銘柄名分類熟成度数値段備考
エスポロン ブランコ100% Agave Tequilaブランコ40¥3,300
エスポロン レポサド100% Agave Tequilaレポサド(2ヶ月以上)40¥3,800
エスポロン アネホ100% Agave Tequilaアネホ(12ヶ月以上)40¥6,600最低11ヶ月アメリカンホワイトオーク
1ヶ月ワイルドターキー

エスポロンの味わい・おすすめの飲み方

今回は全ラインナップを一つずつ飲んで味わいを確認してまいります。

ブランコ

香り:加熱されたアガベ、バター、青っぽい感じ、ミネラル感、シトラス

味わい:しっかりと濃厚な甘さ、スパイシーははっきりある、苦さは薄め

アフターノート:心地よいアガベの香りが鼻に抜ける

おすすめ度:☆☆☆☆-

3千円台のなかではコスパの良い一つ。何でも使えそうで万能。

おすすめの飲み方:ソーダ割りやカクテルに最適。ストレートでも耐えられる。

レポサド

香り:アガベ、ミネラル、樽感、
味わい:甘さと辛さはブランコに近く、苦味が少し強い

アフターノート:アガベの甘さのあとに、ちょっと花っぽさを感じる

おすすめ度:☆☆☆☆
4千円でギリ買えるテキーラとしては好き。ただ最近のものが若干辛さが増してきている気がする。
おすすめの飲み方:ソーダ割り、ストレート、ロック

アネホ

香り:アガベと強いオーク感に若干バニラ。バターと
味わい:甘さがまして、若干辛味は抑えられている

アフターノート:ドライレーズン

おすすめ度:☆☆☆+

個人的にはアネホは6千円台まで出すかと言われると迷う。それならば別の銘柄にしちゃうかなと思う。
おすすめの飲み方:ロック

定性情報

NOM:1440
蒸留所:Campari Mexico, S.A. de C.V.
エリア
 蒸留所:ハリスコ州ロスアルトス地方(San Ignacio Cerro Gordo)
 アガベ産地:ハリスコ州ロスアルトス地方
加熱方法:アウトクレイブ(低圧力)
搾汁方法:ローラーミル
加水:地下水
発酵槽:ステンレス製発酵槽
蒸留回数:2回
蒸留器:単式蒸留器・連式蒸留器の組み合わせ
熟成樽:アメリカンホワイトオーク・ワイルドターキー
熟成期間:レポサド最低2ヶ月、アネホ最低12ヶ月(11ヶ月はアメリカンホワイトオーク、1ヶ月はワイルドターキーの中古樽)
度数:40度
(上記はTequila match makerと製造元HPを参考にして作成)

編集後記

買いたい場合は、、、

いかがでしたでしょうか。
同価格帯の中ではブランコは特にコスパ最高の100%アガベテキーラだと思います。
飲みたくなってみたという方は、ぜひ以下からご購入して見ください。

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