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Aretteの手作りライン、日本上陸

Arette ★★★★

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以前にも紹介したAretteの手作りライン、Artesanalが2024年から日本に初上陸。値段は以前より輸入のあったClasicoの倍以上しますが、本当にその価値があるのかご紹介してまいります。

ClasicoとArtesanalの違い

Aretteはテキーラの世界の名門家であるOrendain家の方が作っています。そのOrendainの一族の話などは以前のAretteのページを御覧ください。

Artesanal(24年に日本発売)の作り方

今回、日本入荷したArtesanalの作り方をご紹介をさせていただきます。ちなみにArtesanalのスペイン語の意味は”手作り”という意味です。その名前の通り、手間のかかる作り方をしております。

まずAretteのClasicaと同様のポイントとしては、Los Valles(ロス・バジェス)地方で栽培されたAgave(アガベ)が使用されております。Los Vallesで大きくなったOrendain家らしく、Vallesにこだわった製造です。

次にArtesanalが23年発売Clasicoと異なる点としては、加熱方法と発酵槽です。まず加熱方法がClasicaはAutoclave(アウトクラベ)という大きな圧力釜で加熱しております。Autoclaveは圧力で短時間で加熱が完了する上に、清掃も簡単なため効率が良いです。一方、ArtesanalはHorno de Manpostrea(マンポステリア)という煉瓦窯で加熱されます。マンポステリアは時間がかかり、清掃にも大変手間がかかるそうです。その手間を掛けた分、アガベに香ばしさが加わります。

右のレンガできているのがマンポステリア、左がアウトクラベ/写真提供:テキーラ道場道場主

甘く、香ばしくなったアガベから糖分を絞り、発酵する必要がありますがArtesanalではセメントタンクを使用します。Clasicoはステンレス発酵槽で発酵していたことに比べると、手間がかかる中でもセメント発酵槽の発酵による複雑味が出ます。

セメント発酵槽は現在Cascahuin蒸留所(カスカウィン)、El Tequileno蒸留所(エル・テキレニョ)とアレッテのEl Llano蒸留所の3箇所しか存在しておりません。発酵槽による違いとしては、Cascahuin蒸留所で働く景田さんに聞いたところ、味の複雑性が木製→セメント→ステンレス製という順番だそうです。ステンレス製に比べると複雑性が増すと同時に、木製ほどメンテナンスにかかる労力が少ないのがメリットだそうです。

セメント発酵槽/写真提供:テキーラ道場主

発酵後はステンレス製の蒸留器(コイルは銅製)を使用して蒸留します。蒸留した液はアメリカンウィスキーの中古樽等で熟成されます。ブランコに関してもステンレスタンクで貯蔵することで安定化されます。

Arette Aretesanalテキーラの味わい

今回はまずブランコの味わいレビューしてまいります。

ブランコ

  • 味わい
    • 香り:アガベとレモンの香りが品よくしっかり、ペッパー、ハーブ、若干ミネラル
    • 味:甘さが品よく、うっすら辛味
    • アフターノート:オレンジっぽさ、アガベ
  • おすすめの飲み方
    ◎ストレート、○ロック、ソーダ割り
  • Tequila Daddy’s Point:☆☆☆☆
    レベルの高いテキーラで、香りが品良い。Clasicoよりも華やかさと甘さの質が上という印象。Clasicoも大変好きだが、無骨な感じ。大変個人的におすすめのブランド。

編集後記

今回のArette Artesanalに興味が湧いたら、ぜひ購入してみてください。間違いなく10,000円前後で買えるブランコの中ではおすすめできるブランドです。Amazonで

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著者情報

  • 著者名:テキーラダディ
  • 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
  • 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
  • テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。

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