本日はメキシコのプロレス(ルチャリブレ)のマスクをつけたプロレスラーをモチーフにしたムチャリガという銘柄をご紹介します。
ボトルの見た目はおもしろ系ですが中身は本格派なので、ぜひ最後まで読んでください。
メキシコのプロレスラー(ルチャドール)をモチーフにしたムチャ・リガ
ムチャ・リガは前述の通り、ルチャ・リブレというメキシコのプロレスに出てくるマスクレスラーをモチーフにしています。
メキシコは大変ルチャ・リブレの人気が高く、国民的な娯楽と呼ばれるほどです。
また日本のプロレスと異なり、マスクレスラーが大変多いことも特徴です。
そんなルチャドールをモチーフにしてして作られたのがムチャ・リガです。
ブランコ・レポサド・アネホと3種展開されていますが、それぞれにキャラクターが設定されているこだわりようです。
すべて輸入元のスリーアローズ社のテキーラ紹介ウェブページより
大人が真面目にふざけたような銘柄がムチャ・リガです。
ただふざけていながらも、味わいは本格的です。
以下で作り方へのこだわりをご紹介します。
ムチャ・リガの蒸留所は有名ブランドを多く作っている
ムチャ・リガの蒸留所はDestiladora Juanacatlan, S.P.R. de R.L. de C.V.という蒸留所になります。
作っている銘柄はCasa de Lunaという日本でも人気の銘柄を作っている蒸留所です。
ブランドオーナーは蒸留所とは別で、ブルーノ氏とヤキーン氏という若手の事業家だそうです。
テキーラは蒸留所がブランドを運営することもあれば、OEMで蒸留所が委託されて作ることが多いのです。
私が2021年2月時点で、購入したムチャ・リガは蒸留所番号NOM1551ですが、Tequila Matchmakerという英語のテキーラ検索サイトでは1610となっておりました。
日本の現行品は1551のようなので、以下の紹介はすべて私が持っている1551ベースでご紹介します。
ムチャ・リガの製造方法
アガベは6〜8年の生育をさせるそうです。
アガベの生産エリアはハリスコ州の中でも主要産地であるロスアルトス地方でもバジェス地方でもなく、ハリスコ州の中心都市であるグアダラハラから南東にいったエリアとなります。
(ロスアルトスは北東、バジェスは西。新しい蒸留所はもっとロスアルトス寄りになるようです)
大切に育てられたムチャ・リガのアガベは収穫後、コゴージョ(Cogollo)と呼ばれる苦味の原因の芯は丁寧にすべて取り除きます。
また糖化させるための加熱はマンポステラと呼ばれるレンガ窯に入れられて、加熱されます。
アウトクラベと呼ばれる圧力釜よりも、マンポステラのほうがキャラメルっぽい甘さが出ます。
またアネホは16ヶ月バーボン樽で熟成されているようです。
見た目だけじゃない!味もしっかりとしているムチャ・リガ
肝心の味わいは本格的な味わいです。
トップノートはバーボン樽らしい、バニラが強く出ています。
他には、しつこくない花、アガベの甘さを感じます。
飲んでみると、樽由来の渋さが若干感じるものの、コゴージョっぽい苦さはやはり感じず、しっかりとした甘さと辛さが若干感じます。
甘さはそこまでクリーミーな甘さは感じませんでした。
甘さのさっぱりさ、バニラ香などから、ウィスキー好き(特にアメリカンウィスキー)にオススメしやすいテキーラだと感じました。
オススメの飲み方
個人的なオススメはストレート用のグラスに氷を一個だけ加水が良いと思います。
辛さを抑えつつ、甘さが余計にさっぱりとして良いのではないでしょうか。
(当然ストレートでも楽しめます。)
ロックにすると冷えすぎて甘さやバニラ感が弱くなりすぎると私は思います。
定性情報
NOM:1551(これから1610に日本在庫も切り替わる?)
蒸留所:Destiladora Juanacatlan, S.P.R. de R.L. de C.V.
エリア
蒸留所:ハリスコ州セントラル地方(エル・サルトル)
アガベ産地:ハリスコ州セントラル地方(エル・サルトル)
加熱方法:マンポステラ(レンガ釜)
搾汁方法:ローラーミル
加水:地下水
発酵槽:ステンレスタンク
蒸留回数:2回
蒸留器:銅製の単式蒸留器
熟成樽:オーク樽
熟成期間:16ヶ月
度数:40
相場:3500円(記載時の大体の値段)
おすすめ度:☆☆☆+
(上記はTequila match makerと蒸留所HPを参考にして作成)
いかがでしたでしょうか、ムチャリガはテキーラの中でも、ボトルにこだわりながらも中身は本格派なのでぜひ一度購入してみてください。
今どき、ZOOM飲みなんかでこのボトルがあったら、話題になること間違いないでしょうね。
テキーラについてもっと知りたい方は以下のリンクから是非ご覧になってください。
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著者情報
- 著者名:テキーラダディ
- 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
- 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
- テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。
Twitterはおすすめ銘柄などを発信
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