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El Tequileño – テキーラの伝統と革新の融合

★★★★

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今回は2023年末から日本への輸入が始まったEl Tequileñoの歴史とその製法、味わいについてご紹介してまいります。

El Tequileñoの誕生と歴史

1959年にDon Jorge Salles Cuervo(ドン・ホルヘ・サレス・クエルボ)によって「El Tequileño」(エル テキレニョ)は創設されました。名前はテキーラの町の人々への敬意を込めて名付けられました。ドン・ホルヘのブランドは、その後、息子のJuan Antonio Salles(フアン・アントニオ・サレス)と孫のJorge Antonio “Tony” Salles(ホルヘ・アントニオ “トニー” サレス)に引き継がれ、3代にわたって家族の手によって守られてきました。

ホルヘ氏/引用:Tequileno.comより

El Tequileñoは大手とは違った方向性で、テキーラ村で愛されています。バタンガというテキーラとコーラを使用したカクテルの発祥として有名なテキーラ村のLa Capillaというお店がベースのテキーラとして使用しているのはEl Tequileñoとなります。そのことからも、テキーラ村のテキーラ好きに愛されてきたのがわかるのではないでしょうか。

引用:Tequileno.comより

2000年にドン・ホルヘが亡くなります。その後、2017年にはParadise Spiritsによって買収され、現在はより海外進出に力を入れていっているそうです。賛否が別れるクリスタリーノを発売したのも、買収毎なります。

El Tequileñoの製造プロセス

El Tequileñoのアガベ

El Tequileñoの製造には、Jalisco(ハリスコ)州の中でも、ロスアルトス地方のAgaveから供給されます。ここで疑問に思った方は、大変テキーラに詳しいと思います。テキーラ村はバジェス地方にあるのに、Agaveはロスアルトス地方のと思うかもしれませんが、El Tequileñoではあえてロスアルトス地方のAgaveを使用しているのです。

ロスアルトス地域は、鉄分の多い赤土で、高地にある環境から糖度が高いアガベになります。(以下の動画で土が赤いのがわかるかと思います)

Production Part 1: Agave Harvest

加熱から搾汁

Don Jorgeは、1959年にアウトクラベ(スチーム圧力釜)の使用を先駆けて取り入れました。またAgaveのCogollo(コゴージョ)と呼ばれる苦い部分を取り除くことで、苦味を抑えるようにしたのです。水源は、Volcan de Tequila(テキーラ火山)からの純粋な火山泉水を使用しています。このミネラル豊富な水は、ローラーミルで搾汁する工程でAgaveから糖を抽出、また蒸留後のテキーラの加水にも使われます。

特徴的な発酵槽

El Tequileñoにはテキーラ製造において3つの蒸留所にしかない設備を持っている珍しい蒸留所です。それはセメント発酵槽です。現代において、大半の蒸留所はステンレス製の発酵槽を使用しています。ステンレス製は清掃のしやすさから、大変普及しております。一方、一番古典的な発酵槽は木製の発酵槽で、有名なブランドだとフォルタレサなどはすべて木製の発酵槽を利用しています。木製の発酵槽は味の複雑性が増すと言われ大変魅力的ですが、メンテナンスの手間・水漏れなどがあることから、どんどん減っていたのです。

引用元:TequilaMatchmakerより

一方、El Tequileñoなどが使用しているセメント発酵槽はメンテナンスは比較的洗いやすく、味の複雑性もステンレス製と木製の中間くらいに位置するとのことで、大変バランスが良いのです。

またEl Tequileñoの発酵槽の近くには150年以上の歴史を持つマンゴーの木が立っているそうで、酵母にその影響を与えているとのことです。

蒸留と熟成

El Tequileñoは、銅製のPot Stills(ポットスティル)でのみ蒸留されます。銅は不純物(硫化化合物)を効果的に取り除き、テキーラを生み出します。

Production Part 5: Distillation

またブランコにおいては14日間ピポンと呼ばれる巨大な木製樽(保存容器)で休ませます。アネホ等で使用される樽は600リットル以下のものが使用されますが、このピポンは3-5,000リットルとのことで、樽香を強くつけることを目的とせず、テキーラの安定化が目的のようです。(小さい樽のほうが液体と樽の接着面が小さくなる)

引用元:TequilaMatchmakerより

美味しいMixtoテキーラ、自社ブランドのみといった特徴

El Tequileñoのようなテキーラマニアに愛される小~中規模蒸留所では、ミクストテキーラ(正式名称Tequila)を作らないケースが多いです。(他にはCaschuinのクエルニート等)El Tequileñoのような時間をかけて伝統的であり、アガベの味をフルに楽しんでもらうために、通常はアガベを100%使用するテキーラを作ってきたのです。

通常は51%以上使用すれば良いミクストを、El Tequileñoでは70%も使用しております。その結果、しっかりとアガベの味が残るテキーラとなっております。私自身、初めて飲んだ際は、100%アガベと勘違いしたほどです。

今回の輸入開始にあたっては、日本に入ってきませんでしたが、比較的安価にEl Tequileñoを楽しんでもらえることから、今後輸入の対象となることが期待されます。また前述したテキーラ村のLa Capillaで提供されるBatangaカクテルにはこのミクストが使用されています。

El Tequileñoの味わい

今回はまずブランコとレポサド、日本未入荷のミクスト(ブランコ)の味わいレビューしてまいります。

ブランコ(製品名:Platinum)

  • 味わい
    • 香り:アガベ、しっかりとミネラル、ペッパー、オレンジ、野菜
    • 味:しっかりとした甘さがあり、薄っすらと辛い、ミネラル感を感じる
    • アフターノート:濃厚なアガベとオレンジ
  • おすすめの飲み方
    ◎ストレート、○ロック、ソーダ割
  • Tequila Daddy’s Point:☆☆☆☆
    甘さが大変好みで、レベルのとても高いテキーラ。香りの良さはもちろん、飲んだあとの濃厚なアガベの甘さが大変美味しい。値段は想定していたよりも若干高かったので、☆4個。
  • ちなみに今回は以前に個人輸入したロットも含めて試飲したが、レビュー内容は現行の日本に入ってきているものを参考に記載。個人輸入した方のロットのほうが、香りの複雑さ良かったが、味わいの深さは現行ロットのほうが好きだと感じた。

レポサド

  • 味わい
    • 香り:アガベ、オーク、ミネラル、ベジー茶色系の香辛料(シナモン様)、オレンジ
    • 味:しっかりとした甘さがあり、薄っすらと辛い、ミネラル感を感じる
    • アフターノート:濃厚なアガベとオレンジにオークが乗って大変心地よい
  • おすすめの飲み方
    ◎ストレート、○ロック
  • Tequila Daddy’s Point:☆☆☆☆
    ブランコに良い塩梅でオーク感がついて、大変好みのレポ佐渡である。アフターノートで感じる濃厚でアガベとオレンジ、オークが混ざっている香りが大変に心地よい。

ミクスト-ブランコ(製品名Tequila Blanco/日本未発売)

  • 味わい
    • 香り:アガベ、オレンジ、ミネラル、ベジー
    • 味:Platinumほどではないがしっかりと甘さがあり、薄っすらと辛い、ミネラル感
    • アフターノート:アガベとオレンジ
  • おすすめの飲み方
    ◎ストレート、○ソーダ割
  • Tequila Daddy’s Point:☆☆☆☆+
    アメリカで購入すると25ドルほど。正直、アメリカに住んでいたら、こればかり飲むかもしれない。大変美味しく、Platinumにはさすがに負けるがレベルが高い。日本で5千円台の無添加銘柄なら十分に張り合えるレベル。これが安く飲めるメキシコ人、羨ましい。。。

編集後記

今回のEl Tequilenoに興味が湧いたら、ぜひ購入してみてください。大手通販サイトでは購入できないようないようなので、ぜひテキーラムーチョにてご購入してみてください。

ジェイドックス株式会社
国内有数の品揃えを誇るテキーラ&メスカル専門の通販サイト。税込2万円以上で全国どこでも送料無料です。 テキーラのG4,Tierras,メスカルのDERRUMBES,Cebuの輸入や、新橋に系列店のBARも御座います。

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著者情報

  • 著者名:テキーラダディ
  • 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
  • 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
  • テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。

Twitterはおすすめ銘柄などを発信

筆者のインスタでは蒸留所の美しい風景などをアップしています。ぜひフォローしてください!

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