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ジョージ・クルーニーが作ったCasamigos(カーサミーゴス)

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直近、セレブリティがブランドオーナーになっているテキーラを当サイトでは紹介してきましたが、今回はジョージ・クルーニーが創業したCasamigosを取り上げます。現在はすでにジョージ・クルーニーはオーナーではなく、アンバサダーとしてのポジションですが、Casamigosにより今のテキーラ業界におけるセレブリティブランドの乱立があると言っても過言ではないので、その紹介をしてまいります。

ジョージ・クルーニーがテキーラを作るまで

ジョージ・クルーニー(George Clooney)とは

ジョージ・クルーニーという名前はあまり映画に興味がない方でもご存じの方は多いのではないでしょうか。俳優であり、映画監督、脚本家としても大変有名で2005年にはアカデミー賞も受賞しております。日本では”オーシャンズ11”や”マイレージ・マイライフ”などの映画、NespressoのCMなどで目にしたことがあるのではないでしょうか。

ジョージ・クルーニー(George Clooney)がCasamigosを作るまで

ジョージ・クルーニーは友人で実業家のランディ・ガーバー(シンディ・クロフォードの夫)とメキシコのバハ・カリフォルニアというリゾートの別荘でテキーラを飲んでおりました。彼らはせっかく自分たちが飲むテキーラを自分たちの理想のテキーラにできたらよいと相談し、テキーラを作ってくれる蒸留所を探しました。

そのテキーラを作り始めて、初めの2年は販売するつもりはなく、自分たちや家族のために購入していたそうです。それが年間千本程度だったため、蒸留所からさすがに個人用としてはまずいということで、自分たちのブランドとして一般販売する必要が出てきたそうです。(参考:CNBC記事より

Casamigos(カーサミーゴス)の名前の由来

Casamigosとは”Casa”は家、”Amigos”は友達という意味になります。そのためCasamigosとは”友達の家”という意味になります。ジョージ・クルーニーとランディ・ガーバーという友だちが、隣り合ったメキシコの別荘で過ごしたことに由来するのではないかと思われます。

Casamigosは7〜10億ドルで買収され、またその後

その後、徐々にテキーラが売れてきて、2013年に販売が始まった後、2017年に販売17万ケース(750mlで12本入り換算)まで達します。一本50ドルで換算すると、約1億ドルの売上でした。そのような売上の中、大手アルコールメーカーの英国ディアジオ社がCasamigosは最大10億ドルでの買収を発表したのです。(初回に7億ドルで、その後の売上が良ければ3億ドルが支払われる)

これは当時のCasamigosの売上からすると大変割高な買収額で、数兆円あるディアジオの株価が約2%減したそうです。ただその後もジョージ・クルーニーとはブランドのイメージアイコンを継続してもらうことも契約に盛り込まれており、ディアジオの金とノウハウが注ぎ込まれた結果、売上は買収当時から4年経過した2021年で10倍以上の220万ケースを売り上げており、一本50ドル換算で13億ドル以上の売上となっております。ディアジオは当時、高すぎる買い物であると批判される風潮もありましたが、確実にこの投資は成功だったと言えるでしょう。

Casamigosの売却によるセレブリティブランド乱立の動き

Casamigosをジョージ・クルーニーが売却した後、多くのセレブリティがテキーラの販売をし始めます。誰もがジョージ・クルーニーの名前を出さず、”自分たちはテキーラが昔から好きで、作りたかった”と言っています。それまでテキーラを販売していたのは数えるほどだったセレブリティが、現在は当サイトでも紹介している通りケンダル・ジェンナー、マイケル・ジョーダン、ドゥウェイン・ジョンソンなど枚挙にいとまがないです。直近の当サイトではセレブリティを特におすすめしておりますが、テキーラの活動を以前から行っていたのはマルーン5のアダム・レーヴィンくらいです。

確かにジョージ・クルーニーが作って4年の会社を10億ドル(1,400億円)で売却できたら、自分も同じことを狙いに行きますよね。ちなみに前述の通り、ランディ・ガーバーと当初のテキーラは作りましたが、2013年にマイク・メルドマンという実業家もジョインしていたため、売却額は3人で分割しているようです(持ち分は公表されていない)

Casamigosテキーラの製法

ここからはCasamigosの蒸留所・作り方を紹介してまいります。

Casamigosの蒸留所

テキーラに馴染みがない方には違和感あるかも知れませんが、テキーラはOEM生産が盛んなお酒です。ブランドオーナーが自分では蒸留設備を持たずに、OEM先の蒸留所に委託して、製造してもらうのです。

Casamigosは当初、OEMで作っていました。このとき”Productos Finos de Agave, S.A. de C.V.”という蒸留所に委託しておりました。

その後ディアジオに買収され、現在は”Diageo México Operaciones, S.A. De C.V.”というディアジオの蒸留所で製造されるようになっております。この蒸留所ではCasamigosだけを作っております。OEMで作る場合は製造タイミングなども蒸留所の都合に合わせる必要もあるなどもあり、現在は自社蒸留所で作っているのではないかと思います。

Casamigosの作り方

Casamigosは比較的ベーシックな作り方をしております。アガベは蒸留所が位置するロスアルトス地方のアガベを使用しております。

作り方の細かな解説は以下の解説動画を御覧いただきたいですが、作り方の概要としては以下のとおりです(これを見ると、一気にテキーラ通になれます!

  • アガベの糖化:糖化するための加熱は石釜(Horno de manposteria)
  • 搾汁:ローラーミル
  • 発酵:ステンレス製発酵槽
  • 蒸留:ステンレス製の蒸留器で2回蒸留(銅製コイル使用)
  • 熟成:アメリカンホワイトオークの樽で熟成
    (熟成期間は明示されず)
テキーラ有識者によるテキーラ概論

ここまででCasamigosテキーラをすでに飲みたいという方はぜひ以下から購入なさってください!

Casamigosテキーラの味わい

今回はまずブランコの味わいレビューしてまいります。

ブランコ

  • 味わい
    • 香り:シトラス(レモン)、バニラ、甘いアガベもいるが弱い、
    • 味:甘さもあるがしっかりと辛い
    • アフターノート:バニラの香り、シトラス感が最後まで続く
  • おすすめの飲み方
    ◎ソーダ割り・ロック、○ストレート
  • Tequila Daddy’s Point:☆☆☆+
    ストレートで飲むには添加物っぽい甘さが強く、カクテルやロックだとちょうど良いかも。

ブランコのレビューはテキーラYOUTUBERのWhite Bearのチャンネルで生配信で作りました。是非チャンネルもご覧ください。

「Premium-Tequila」のレビュー記事をみんなで作ろう

編集後記

今回はCasamigosテキーラについては、ものすごく高い評価はできませんでした。ただ逆に言うと、もっとコスパが良くて素晴らしい味わいのテキーラは世の中に溢れております。他の素晴らしいテキーラのみをご覧になりたい方は以下をご覧ください。

おすすめ銘柄
「おすすめ銘柄」の記事一覧です。

ただそれでもジョージ・クルーニーのテキーラを一度は飲んでみたいという方にはぜひ以下からご購入ください。(当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しており、以下リンクでご購入いただくと当サイトの運営費になります。

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テキーラの基礎知識

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著者情報

  • 著者名:テキーラダディ
  • 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
  • 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
  • テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。

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筆者のインスタでは蒸留所の美しい風景などをアップしています。ぜひフォローしてください!

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