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テキーラの価格帯別おすすめ21選

テキーラ銘柄紹介

本サイトはテキーラの魅力を発信するため、未成年者の閲覧を禁止いたします。

本日はテキーラマエストロである筆者が選ぶ価格帯別オススメ銘柄をご紹介してまいります。
はじめに初心者向けのテキーラの説明の後、選定銘柄の説明をします。

ここで紹介するテキーラについて

すべて100%アガベテキーラ

テキーラ

テキーラを今まで味わって飲んだことがない、苦手だという方は多いと思います。
その理由はテキーラをショットで飲んで、悪酔いしたという方が多いと思いますが、実はテキーラにはちゃんと味わって飲むタイプそうではないタイプがあります。

テキーラをショットで飲まれているものの多くは通称ミクストと呼ばれる原料のアガベという植物を100%使わず、その他の原料を使うものが大半です。

アガベ畑/GranDinastiaHPより


ミクストは法令上51%までは原料のアガベを使っていますが、残りの49%以下は糖蜜と呼ばれる砂糖を作るときの副産物を使っています。
多くのミクストは原料の値段を下げるためにそのように行っており、多くのテキーラが高い品質とは呼べないです。(一部ミクストでもしっかりとした銘柄もありますが、ここでは割愛)

以下ではすべて100%アガベ(一般的にプレミアムテキーラと呼ばれるもの)をご紹介してまいります。
テキーラの分類に興味ある方はこちらもお読みください

テキーラの熟成について

テキーラには樽での熟成に応じて、以下の4つに分けられます。
各商品の名称にも付帯しているため、選択するときの参考にしてください。

左からブランコ・レポサド・アネホ・エクストラアネホ
アサヒビール・クエルボHPより
  1. ブランコ(Blanco):2ヶ月以下の熟成(シルバー・プラタとも呼ぶ)
  2. ホーベン(Joven):ブランコとレポサド以上をブレンド(オロ・ゴールドとも呼ぶ)
  3. レポサド(Reposado):2ヶ月以上の熟成
  4. アネホ(Anejo):1年以上の熟成
  5. エクストラアネホ(Extra Anejo):3年以上の熟成

テキーラの産地について

テキーラはメキシコの5つの州で作ったものしかテキーラとは呼べません。その中でも主にハリスコ州で作られております。
ハリスコ州の中で、ロスアルトス地方とバジェス地方にテキーラの蒸留所は多くあります。ロスアルトスがクリーミーな甘さ、バジェス地方のほうがストレートな甘さでスパイシーな銘柄が多いです。

フードポートより

選定基準

選定基準は誰でもエントリーしやすいことも鑑み、以下のとおり設定しています。

  1. 筆者が独断と偏見で美味しいと思うもの
  2. テキーラ初心者でも楽しみやすい味わい
     ※特に初心者でも楽しみやすいものには【初心者☆】をつけています
  3. 数量限定のリリースは除く
  4. 各価格帯で3銘柄ずつ(筆者的ボリュームゾーンの3−5,000円だけ倍の銘柄数)
  5. エントリーしやすいようにネットでも楽天・Amazonのどちらかで販売している
    (そのうち2大通販で販売していないオススメも作ります。一旦番外編でいくつか紹介。)
  6. 値段の分類は各通販の値段をベースに判断

それでは以下より、価格帯別のオススメ銘柄を紹介してまいります。

2,000円未満のおすすめテキーラ

この価格帯はテキーラの中ではリーズナブルな価格帯になります。
ストレートで飲んでも良いですが、ソーダ割りやカクテルで飲むのが良いと思います。

カスコ ヴィエホ

個別カスコヴィエホの紹介も記載しておりますが、ロスアルトス地方の自社農園で作っているアガベを作っていたり、マンポステラと呼ばれる釜で2日程度かけてアガベを加熱するなど、大変手間ひまかけて作っています。一方自社農園で作っていることもあり、値段的にも抑えられているようです。

味わいは濃厚な甘さに、スパイシーさや青々しい香りなども感じられ美味しいです。
オススメはソーダ割りが一番おすすめです。

サウザ ブルー シルバー

日本のClubでもよく提供されるサウザの100%アガベのラインがブルーとなります。
親会社が現在サントリーとなったことで、スーパーやカクヤスなど、比較的ネット以外でも購入しやすいため、エントリーにおすすめです。私自身たまにスーパーで買います。

リオ カリエンテ(Rio caliente)

最近、我が家で一番ソーダ割りにしていることが多くなったリオカリエンテです。
同じロスアルトス地方のカスコヴィエホに比べると、濃厚さとストレートの甘さバランスが好みです。
取り扱いが他の2銘柄と比べると少なめです。

2,000円以上3,000円未満のオススメテキーラ

ストレートでも、ソーダ割りやカクテルでもなんでも楽しめる価格帯です。

エラドゥーラプラタ【初心者☆】

エラドゥーラ
我が家のエラドゥーラプラタ

老舗のバジェス地方の蒸留所、エラドゥーラのプラタ(ブランコ)です。
味わいの甘さ・苦さ・辛さのバランスがもっとも取れているとも言われるブランドです。
個人的にはテキーラがハマり始めた10年前くらいに、一番飲んでいたテキーラです。今でもよく飲む、思い入れの強いブランドです。
ブランコは樽熟成を一切しなくてよいのですが、エラドゥーラは45日間だけ樽熟成をしているというこだわりのブランドでもあります。
(2023年現在エラドゥーラが日本へ入荷してきていないです)

1800レポサド【初心者☆】

ショットでよく飲まれるクエルボの上級ラインが1800というブランドです。
よく見るクエルボはエスペシャルというラインですが、値段はそこまで変わらないのですが、大変香りも味わいも美味しく、おすすめです。
読み方はミル オチョ シエントスと読みます(ミル→千、オチョ→八、シエントス→百)

クエルボ1800

オレンダイン オーリタス ブランコ

テキーラブランドとして三大テキーラはクエルボ、サウザに実はこのオレンダインが言われています。日本では他の2ブランドに比べると、そこまでメジャーじゃないですが、世界的には大変人気の一品です。
加熱したアガベを感じつつ、エキゾチックな青々しい香りも感じられるオススメの一品です。度数が35度とテキーラでは低めで、ストレートで飲みやすいです。

3,000円以上5,000円未満のオススメテキーラ

ちょっとした贅沢として飲める値段のテキーラとして、オススメ銘柄が多いためこの価格帯だけ、6銘柄を紹介する価格帯です。

ストレートがオススメの価格帯になってきます。

オチョレポサド

オチョは各ボトルを年別・畑別で作る大変珍しいテキーラです。ブルゴーニュのワインと同様、年別・畑別で作るテキーラは日本に入ってきているものでは少なくともないです。
そもそもの味わいがロスアルトスの特徴を持ちつつ、複雑な香りを持っているため、大変おすすめの一品です。日本では現状2018年のLAS PRESASという畑を使っているものが手に入りやすいですが、こちらも大変美味しいです。日本にも今後も新しいビンテージが入ってくるので、飲み比べのためにもまずは現状のヴィンテージ、エステート(畑)を購入されてはいかがでしょうか。

パトロンシルバー【初心者☆】

パトロン
ボトルごとのラベル

並行輸入だと3千円前半で手に入るパトロンですが、ロスアルトスのアガベを使いつつ、半分はタオナという手間がかかる作り方をしております。(参考:タオナについて

工業的に生産工程を組んでいるようで、タオナのテキーラは比較的高額なものが多いですがパトロンはその中では大変リーズナブルです。

ドン フリオ レポサド【初心者☆】

ドン・フリオ

プレミアムテキーラの2大代表ブランドといえば、このドン・フリオと前述のパトロンが双璧です。
フリオさんという方が、自身の快気祝いに振る舞ったテキーラが評判を呼び、市場化されたものです。現在はテキーラの世界のトップバー100で売れているDrinks Internationalの2021年版のテキーラの「Best Selling Brands」ランキングTOP10でNO.1に選ばれるブランドです。

エスポロン レポサド【初心者☆】

espolon
わたしのボトルキープ

個人的に大変お気に入りのエスポロンで、港区で一番飲んでいるのは筆者ではないかと豪語するくらいお気に入りのブランドです。
通常、ハイクラスのテキーラは単式蒸留器を2回使用しますが、2回のうち1回は連式蒸留器も使用する珍しいブランドのエスポロンです。スッキリとしているけど、ソーダ割りなどにしても味が折れずに、個人的に大変推しのブランドです。

ドンナチョ レポサド

アガベ生産農家自身が製造するテキーラドン ナチョです。
アガベ農家が作っているテキーラの中でも、地道にテキーラ好きの中で口コミで評判が広がっているような、玄人好みのブランドがドンナチョです。
値段の割に大変美味しく、味わいの複雑さは大変おすすめです!

ドンナチョ

カスカウィン ブランコ【初心者☆】

日本人初のテキレロ(テキーラ職人)の景田氏が働くカスカウィン。日本人が働いているといったエピソードは抜きにしても、大変味わいの濃さ、香りの奥深さから大変おすすめのテキーラです。

ラベルがシンプルながら、味わいが複雑で大変おすすめのテキーラです。

cascahuin

5,000円以上8,000円未満のオススメテキーラ

だいぶ高級な雰囲気の銘柄が増えてきます。味わいも洗練されてきます。
この価格帯はアネホが多く、大変選ぶのに苦労しました。

カサノブレ アネホ【初心者☆】

ルロス サンタナという世界的なギタリストが資本参加しているカサノブレ。
その中でもリムーザンというフレンチオークの中でも高級なワインやブランデーに使われる樽を使用しているカサノブレのアネホ。しかも樽を一回しか使わないというこだわり方
また多くのテキーラは2回蒸留のところ、カサノブレは3回も蒸留し、ベースのテキーラをシャープにしています。
サンタナの名前を抜きにしても大変人気の高い一品です。
(2023年6月現在日本での在庫が切れてしまっております)

オチョ アネホ

オチョの中でもブランコとレポサドは同じテイストのラベルですが、アネホはラベルのテイストが異なります。
味わいも奥深さがまし、個人的には大変おすすめの一品です。
香りの複雑さ、味わいの深さ、ともに個人的にオススメのテキーラです。

フォルタレサ ブランコ

サウザの創業者から5代目のギレルモ・サウザ氏がイチから創業したフォルタレサ。サウザは創業家3代目の当主のときに別会社に売却したのですが、5代目がサウザとは資本関係なく、サウザの蒸留所が過去使っていた蒸留所を再興。
世界的に人気が高く、TequilaMatchmakerの蒸留所別平均値でもNo.1となっています。
フォルタレサのブランコでも、樽出しの度数ままのスチルストレングスのほうが個人的には好きなのですが、度数も46度と高いため、多くの方に楽しみやすい通常のブランコをおすすめします。

スチルストレングスは2023年6月現在、日本での在庫が切れてしまっております。

8,000円以上15,000円未満

この価格帯だと特別なときに飲む一本になると思います。
どの銘柄もそのようなタイミングにふさわしい、銘柄ですので、ぜひご賞味ください。
プレゼントとしても喜ばれる価格帯だと思います。

ドン フリオ1942【初心者☆】

前述のドン フリオのアネホの中でも上級ラインがドン・フリオ1942です。
1年以上の熟成でアネホとなるところ、1942は30ヶ月熟成をしています。
ヴァニラやキャラメルといった樽感をしっかりと感じつつ、アガベの香りや甘さも感じられる至極の一品です。

カスカウィン タオナ

カスカウィンの中でも伝統的な製法であるタオナという石臼で原料のアガベから糖分を抽出する方法を使用。タオナですりつぶしたのち、アガベの繊維(バガス)を発酵槽にいれて一緒に発酵させることで、バガス香という独特な香りがテキーラにつきます。
少々玄人好みの銘柄ですが、初心者でも複雑な香りは十分に楽しめると思います。

フォルタレサ アネホ【初心者☆】

ブランコも紹介したフォルタレサですが、アネホも大変おすすめです。
フォルタレサは全てオススメなのですが、その中でもアネホは初心者でも楽しめる味わいと思います。

15,000円以上のオススメテキーラ

テキーラは本当に高級なものだと十万円超えのものもあります。そのなかでもコスパがよく、美味しい銘柄を以下では選定しています。

クエルボ レゼルヴァ デ ラ ファミリア

ショットでもよく飲まれるクエルボの中でも、もっとも高級なラインがレゼルヴァ デ ラ ファミリアです。クエルボは大手蒸留所の中でも未だに創業家が経営しています。その創業家が飲むために作っていたレシピをもとにブレンドしたのがレゼルヴァ デ ラ ファミリアです。
毎年、メキシコのアーティストとコラボして外箱を作っているのも特徴的です。味も見た目も一級品なのですが、15,000円前後で買えるのは高級テキーラの中ではコスパが良いとも言えます。

カサノブレ シングルバレル エクストラアネホ

カサノブレの中でも厳選された単一の樽で瓶詰めされるシングルバレルのエクストラアネホ。
5年もの長期間、フレンチオークで熟成され、アガベの香りに濃厚なフルーツやナッツ、バターのような香りがして、複雑な香りを楽しめます。

カスカウィン エクストラアネホ

カスカウィンの中でも4年間樽に熟成させたエクストラアネホ。樽熟成後に液体の安定化を目的として保存容器で4年も寝かせるという大変時間のかかる作り方をしております。
前述のカサノブレは新樽を使う一方、バーボン中古樽を使用しています。新樽とは違った、バーボン中古樽の長期熟成を楽しんでください。

番外編:楽天・Amazonで買えないおすすめブランド

今回の上記オススメ銘柄は、買いやすいように楽天やAmazonで買える銘柄を選定しています。
他の酒屋等で会員登録してでも買うことをおすすめする銘柄を少しだけ紹介します。

カジェ23 レポサド

2021年5月より日本での正規輸入が始まったカジェ23(Calle23)。
フランス出身の女性がオーナーとして、作り始めた新興ブランド。
ブランコ、レポサド、アネホで通常は使用する酵母はどのテキーラでも同一のものを使うことが多いですが、Calle23では熟成度合いに合わせた酵母を使用しています。
通常の3熟成の中では、個人的にレポサドがお気に入りです。(他の塾生も大変美味しいです)
輸入元サトー酒店のCalle23ブランドサイト

カジェ23 クリオージョ

上記のカジェ23の中でも、大変めずらしい作り方をするのがクリオージョ(Criollo)です。
原料のアガベが成長する過程で、大きくならず小さいままで高糖度に熟成されて育つものがたまにあるそうです。そんな小さいクリオージョを使用したテキーラがこちらです。
TequilaMatchMakerという評価サイトでブランコの中でもトップ3に入る評価をされております。
輸入元サトー酒店のCalle23ブランドサイト

アガベブーム

agaveboom

大変POPな見た目のアガベブームです。見た目だけではなく、アガベをバジェス地方で出来たものとロスアルトス地方で作られたものを混ぜて作るという珍しい作り方をしています。
味わいも両方のいいとこ取りした味わいで、個人的に大変おすすめです。
ストレートからカクテルまで、幅広く楽しめます。

購入は輸入元の公式サイトのみで購入できます。

テキーラをもっと知りたくなかった方用リンク集

テキーラ自体をもっと知って、楽しく飲みたいという方は、以下リンクをご参考にしてください。

筆者渾身のテキーラ解説動画

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著者情報

  • 著者名:テキーラダディ
  • 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
  • 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
  • テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。

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著者情報

  • 著者名:テキーラダディ
  • 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
  • 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
  • テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。

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