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グアナファト州で製造されるコラレホのレポサドをレビュー

corralejo ★★★+

本サイトはテキーラの魅力を発信するため、未成年者の閲覧を禁止いたします。

本日はハリスコ州以外で作られる数少ないテキーラブランドの一つ、コラレホのレポサドをレビューしてまいります。

テキーラの大半はハリスコ州で作られるがコラレホはグアナファト州

テキーラが作れるエリア

テキーラの生産は5つの州のみで行うことが法律上定められております。そのうち、大半がテキーラ村のあるハリスコ州で作っております。製造量のうち95%程度がハリスコ州とも言われます。

蒸留所があるのはハリスコ州に約140箇所、それ以外の3州(ミチョアカン州・グアナファト州・タマウリパス州)に4箇所のみあります。
ちなみに蒸留所がなく、アガベ生産をしているナヤリ州があるため、上記4州に加え5州での生産が可能です。

テキーラ地図
サントリー・サウザ特集ページより

特徴的なボトルの形をしたコラレホ

メキシコで人気のコラレホ

様々な形をしているテキーラの中でも、背の高さでいうとトップクラスのコラレホです。
色も、アネホが赤、レポサドが青と特徴的な色合いです。コラレホが最初にカラーボトルのテキーラを作ったとも言われます。
このカラーボトルは自社の敷地内で製造しているそうです。

またメキシコやアメリカでは大人気のブランドで、メキシコ本国ではCMが流れるほどのようです。人気の一つとしてはテキーラがハリスコ州以外で作られるという特殊性もあるとは思いますが、味の良さもその一つとなっていると思います。

Tequila Corralejo Spot tv

メキシコ独立の父、ミゲル・イゴルダも従事

人気のもう一つの要素としては、メキシコ独立の父であるミゲル・イダルゴMiguel Hidalgo)がコラレホ蒸留所の母体であるコラレホ農園出身だということです。ボトルには彼のサインが描いてあります。

作り方

コラレホは他の蒸留所と比べて特殊な作り方をしております。

コラレホの蒸留器はシャラント式

1つ目が蒸留器が変わっていることです。使っている蒸留器はコニャックで主に使われるシャラント式蒸留器というものが使われております。以下の二枚の写真を見比べたら一目瞭然かと思いますが、シャラント式のほうがだいぶ曲線的で美しい形をしております。
蒸留器はその形に応じて、味わいが変わると言われており、テキーラにとって大事な要素です。

コラレホのシャラント式蒸留器/引用:https://tequilacorralejo.mx/en/galeriaより
テキーラジャーナルよりドンフラノで使用している蒸留器

特注樽で熟成するコラレホ

なによりも特徴的なのが、熟成するための樽です。通常樽は、一つの木材で作りますが、アメリカンオーク、フレンチオーク、エンシノオーク(メキシカン)を組み合わせた樽を特徴で作り、4ヶ月熟成させています。下の写真の樽は随分と大きいですが、レポサドは樽のサイズに制限がないため、どんなに大きな樽で寝かせても問題ありません。アネホとエクストラアネホは600リットル以下の樽である必要があるため、下の写真のような大きな樽は使用することが出来ません。

コラレホの特注樽/https://tequilacorralejo.mx/en/galeria

その他トピック

酵母はグアナファト州の地元大学がコラレホ用に用意した酵母を使用しているそうです。
またアウトクラベ(圧力釜)もマンポステラ(レンガ釜)も設備としてはあり、メキシコ向けがアウトクラベ、海外向けはマンポステラといった話も一部サイトでは記載あります。私が飲んだ並行輸入はアウトクラベっぽい味わいでしたし、アメリカ向けサイトのTequilaMatchmakerでもアウトクラベになっていたので、現在はアウトクラベを中心に使用しているのかと思います。
なぜかセラー(上級ラインの99000オーラスの樽)の中をグーグルストリートビューできるので、以下見てみてください。

Google Maps
Find local businesses, view maps and get driving directions in Google Maps.

コラレホ レポサドの味わい

コラレホの香りですが、グレープフルーツのような柑橘系の苦味感じる香り、クリーミーな甘い香り、ちょっとバターっぽさも感じます。またはちみつのような印象も受けます。

味は濃厚な甘さ、辛味が少々、苦味はほぼ感じません。

オススメの飲み方

オススメの飲み方は、ストレートです。ロックやソーダ割りだとコラレホらしさがボヤケてしまうように感じます。
是非、ストレートで味わってみてください。

定性情報

NOM:1368
蒸留所:Tequilera Corralejo, S.A. de C.V.
エリア
 蒸留所:グアナファト州
 アガベ産地:グアナファト州
加熱方法:アウトクラベ
搾汁方法:ローラーミル
加水:地下水
発酵槽:ステンレス製発酵槽
蒸留回数:2回
蒸留器:シャラント式蒸留器
熟成樽:アメリカンオーク、フレンチオーク、エンシノオークの特注樽
熟成期間:4ヶ月
度数:並行38度/正規40度(私試飲は並行)
相場:4,500円(記載時の大体の値段)
おすすめ度:☆☆☆+
(上記はTequila match makerと製造元HPを参考にして作成)

編集後記

買いたい場合は、、、

いかがでしたでしょうか。
飲みたくなってみたという方は、ぜひ以下からご購入して見ください。

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著者情報

  • 著者名:テキーラダディ
  • 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
  • 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
  • テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。

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筆者のインスタでは蒸留所の美しい風景などをアップしています。ぜひフォローしてください!

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