本日はクエルボの100%アガベの中でも、ベーシックなラインのクエルボ トラディショナルのシルバーをレビューしてまいります。
世界で一番売れているテキーラブランド(ホセ・クエルボ)の100%アガベのトラディショナル
世界で一番売れているクエルボ
テキーラをクラブとかで飲まれたことしかない方でも一度は見たことがあるかと思うのが、クエルボ(Jose Cuervo)ではないでしょうか。
1812年から蒸留所は稼働しており、現在稼働する蒸留所としては最古となり、テキーラのブランドの中で老舗ブランドです。
売上は現在も世界No.1を維持しているようです。
2位パトロン、3位サウザと比べても倍以上の売上があります。
クエルボトラディショナルはクエルボのベーシックな100%アガベ
クエルボの中でも、日本で購入可能なテキーラは以下の4種類に分けられます。
- クエルボ・エスペシャル:1,980円(これだけミクストという種類)
- クエルボ・トラディショナル:2,950円(100%アガベ)
- 1800:3,300円(100%アガベ)
- クエルボ・レゼルヴァ・デ・ラ・ファミリア:18,000円(100%アガベ)
(4以外はすべてレポサドの輸入元希望小売価格)
ミクストのエスペシャルを除くと、トラディショナルは100%アガベのベーシックラインと言える位置づけです。テキーラに馴染みがない方向けに、ミクストと100%アガベの違いについて、次項でご説明します。
ショットで飲まれるのはミクストのエスペシャルだが、クエルボトラディショナルは100%アガベ使用のプレミアムテキーラ
テキーラの原料はアガベという植物なのですが、そのアガベの使用割合でテキーラは実は2つに分類されます。
- 100%アガベ・テキーラ:原料のアガベを100%使用したものにのみ使える
(一般的にプレミアム・テキーラとも呼ばれる) - テキーラ:原料のアガベを51%以上使用すればテキーラと呼べる
(一般的にはミクスト・テキーラと呼ばれる)
一般的にショットで一気飲みするのはミクスト・テキーラで、日本の売上の約90%程度はこちらが占めます(CRT統計サイトより)
クエルボだとエスペシャルというのがミクスト・テキーラに当たります。
今回ご紹介するトラディショナルは100%アガベ・テキーラです。
テキーラの分類詳細はこちら
クエルボトラディショナルの作り方
クエルボの英語・日本語のブランドサイト、どちらもあまり作り方については触れていないので、TequilaMatchmakerを確認いたしました。
特筆すべきこととしては、ディフューザーと呼ばれる効率的にアガベから糖分を抽出する方法を使用しているようです。また抽出した成分は酵素分解(Acid-Thermal Hydrolysis)で糖化させているようです。どちらも比較的効率的に製造するための手法です。
酵母はクエルボの昔から使われる酵母を使っているのではないかなと、香りからは推察されます。クエルボの酵母を使うと「なめし革」のような香りと言われております。
味の特徴
香りは青っぽさもちょっと加熱したようなアガベの香りもどちらも感じます。またクエルボらしい革っぽい匂いも感じます。
飲んでみると、うっすら辛さが先に来て、スッキリとした甘さが出ます。ミクストのクエルボに比べるとしつこくはないと感じます。
ただ個人的に思うのは、300円しか変わらいのであれば、1800が良いのではと思います。味の方向性は多少違いますが、個人的には1800のほうが複雑性もありおすすめです。
オススメの飲み方
オススメはカクテル、もしくはソーダ割りにちょっとライムなどの柑橘を入れると、スッキリして美味しいです。
ストレートやロックでも飲めますが、同程度の価格であればエラドゥーラなど別のテキーラのほうがおすすめです。
定性情報
NOM:1122
蒸留所:Casa Cuervo, S.A de C.V.
エリア
蒸留所:ハリスコ州バジェス地方
アガベ産地:ハリスコ州バジェス地方(?)
加熱方法:Acid-Thermal Hydrolysis
搾汁方法:ディフューザー
加水:不明
発酵槽:ステンレス製発酵槽
蒸留回数:2回
蒸留器:ステンレス製単式蒸留器
熟成樽:なし
熟成期間:なし
度数:38度
相場:2,200円(記載時の大体の値段)
おすすめ度:☆☆☆
(上記はTequila match makerと製造元HPを参考にして作成)
編集後記
買いたい場合は、、、
いかがでしたでしょうか。
飲みたくなってみたという方は、ぜひ以下からご購入して見ください。
テキーラをもっと知りたくなかった方用リンク集
テキーラ自体をもっと知って、楽しく飲みたいという方は、以下リンクをご参考にしてください。。
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著者情報
- 著者名:テキーラダディ
- 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
- 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
- テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。
Twitterはおすすめ銘柄などを発信
筆者のインスタでは蒸留所の美しい風景などをアップしています。ぜひフォローしてください!
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