テラルタとはどういうブランドか
今回数量限定ながらTerralta(テラルタ)というテキーラブランドが日本初上陸で発売が始まったので、ブランドの紹介並びに味わいのレビューをしてまいります。通常、数量限定のブランドはあまり私のサイトでは紹介しないのですが、私としては大変推しブランドで、売れ行きが良ければ再輸入があるのではないかという期待から、紹介させていただきます。
Terraltaの作り手
Terraltaを作っているのはEl Pandillo蒸留所(エル パンディジョ)のフェリペ・カマレナさんです。彼はテキーラづくりの名門カマレナ家で生まれ、一族の蒸留所であるLa Altena蒸留所(ラ アルテニャ)で働いた後、自身の蒸留所であるEl Pandillo蒸留所を設立しました。テキーラづくりの伝統を抑えながら、大変斬新な作り方を取り入れる現代のテキーラづくりの旗手の一人です。
彼はマッド・サイエンティストという呼び名もあるくらい、独自の製造設備を作るようなこだわりの作り手です。詳細はG4のブランドページをご確認ください。
Terraltaの作り方
基本的な作り方はG4と同じです。アガベは大半を自家農園でまかなう、加熱はマンポステリアといった工程です。
当然、フェリペさんが考案したフランケンシュタインでの搾汁も健在です(蒸留所にローラーミルやタオナは無いので当然ですが)
大きく違うのは加水に使用する水が違います。G4では雨水と湧き水を使っていましたが、Terraltaでは100%井戸水を使用しております。
El Padndillo蒸留所があるロスアルトス地方は鉄分の多い地域で、その土地から出る井戸水は雨水等に比べて鉄分やミネラルが多いことは容易に想像できます。
水しか変わらないのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この2つのブランドを飲み比べたら明らかに味わいが異なります。味の違いは後述します。
(基本的な解説は以下のリンクを御覧ください)
Terraltaの味わいレビュー
Terraltaのラインナップ
今回、日本で数量限定で発売されたTerraltaはブランコのみとなっております。ただアメリカなどでは、ブランコ以外に、ブランコ110(55度)、レポサド、アネホ、エクストラアネホ、エクストラアネホ110(55度)の5ラインナップがあります。将来的に日本にTerraltaのラインナップが増えると嬉しいです。
Terraltaの味わい
今回は日本に入ってきたブランコのみをレビューしてまいります。
ブランコ
- レビュー
- 香り:甘いアガベ、ミネラル、シトラス、ハーブ
G4よりも甘さを感じる。ミネラル感が強く、青っぽい香り(ハーブやベジー感)が弱い。シトラス感も強く感じた。 - 味わい:心地よい豊かな甘さに旨味、辛さは落ち着いて、苦さは弱め。
甘さは大変豊かで、辛さはこのロットの問題もあるかもしれませんが弱めに感じます - アフターノート:心地よいアガベの香り、グラスを嗅いだときよりもベジー感の印象が強い。
- 香り:甘いアガベ、ミネラル、シトラス、ハーブ
- おすすめの飲み方
◎ストレート、○ソーダ割り、△ロック - おすすめ度:☆☆☆☆+
G4とは同じ系統の味わいながら、違う個性をしっかりと感じる。ロットの違いも当然あるが、初心者が飲んでも違う印象を感じると思う。当然のことながら多様性のある豊かな味わいで、大変おすすめできるブランド。ぜひ売り切れる前に買ってほしい!!
定性情報
NOM:1579
蒸留所:Destileria El Pandillo, S.A. de C.V.
エリア
蒸留所:ハリスコ州ロスアルトス地方
アガベ産地:ハリスコ州ロスアルトス地方
加熱方法:マンポステリア(煉瓦釜)
搾汁方法:フランケンシュタイン
加水:井戸水
発酵槽:ステンレス製発酵槽
蒸留回数:2回
蒸留器:銅製蒸留器
熟成樽:なし
熟成期間:なし
度数:40%
相場:6,800円
(上記はTequila match makerと製造元HPなどを参考にして作成)
編集後記
買いたい場合は、、、
いかがでしたでしょうか。
飲みたくなってみたという方は、輸入元のテキーラ販売サイトのテキーラムーチョから購入できます。
ぜひご購入して見ください。
テキーラをもっと知りたくなかった方用リンク集
テキーラ自体をもっと知って、楽しく飲みたいという方は、以下リンクをご参考にしてください。。
筆者渾身のテキーラ解説動画
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テキーラの基礎知識
テキーラの一歩進んだ知識
著者情報
- 著者名:テキーラダディ
- 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
- 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
- テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。
Twitterはおすすめ銘柄などを発信
筆者のインスタでは蒸留所の美しい風景などをアップしています。ぜひフォローしてください!
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