本日はプレミアムテキーラのエスポロン(ESPOLON)のレポサド(REPOSADO)をレビュー、オススメの飲み方をご紹介します。
私がこのサイトを始めたきっかけともなった銘柄で最近結構気にっています。
エスポロンが日本に入ってきたのは最近だが世界的人気ブランド
日本の正規輸入品は2020年の秋頃に入ってきました。
ただアメリカでは数年前から流行っているようで、DRINK Internationalというサイトのテキーラ部門で、Besetselling、Toptrendingで共に7位になっています。
(世界中の人気あるバー100店への調査)
パッケージはメキシコらしいスカルをモチーフに
メキシコの巨匠・版画アーティストのホセ・グアダルーペ・ポサダが描いた作品。
(日本版Wikipediaにも掲載される有名な方です)
メキシコでは死と生まれ変わりの象徴であるカラベラ(スカル)をモチーフにしたデザインです。
テキーラはボトルの形にカラベル(スカル)にすることが多いですが、ボトルデザインはシンプルで、ラベルにプリントって意外と少ないかもしれませんね。
潔くてカッコいいボトルですね。
作り方の特徴はクラシック音楽と変わった蒸留方法
エスポロンのマスターディスティラーのチリロ・オロペーザ氏。
彼はテキーラづくりに50年以上の経験を活かしつつ、イノベイティブな挑戦をしています。
低圧力の圧力釜(アウトクラベ)
ロスアルトス地区のアガベを使用しているのですが、収穫してきたアガベの加熱方法が面白いです。
通常、加熱時にキャラメルっぽさを出したい場合、マンポステラというレンガ釜を使用しますが、ここではアウトクラベという圧力釜を使います。
通常アウトクラベでは表面がキャラメリゼせず、青っぽいフレッシュなアガベの味わいになるのですが、圧力釜の圧力を弱めにすることで、キャラメルっぽさを出しているそうです。最近日本に入ってきたCalle23も同様の加熱方法を採用しています。
エスポロンは単式蒸留と連続式蒸留の組み合わせ
また蒸留時に多くのテキーラ蒸留所は単式蒸留機(ポットスチル)を2回使用するのですが、エスポロンでは単式蒸留機のあとに連続式蒸留器(カラムスチル)を使います。
その結果、雑味が少ないテキーラができあがるのです。
その他のこだわり(クラシックと地下水)
またエスポロンは発酵でも特徴があり、クラシック音楽を聴かせるそうです。
日本酒などでもそのような製造過程を採用していることはありますが、あまりテキーラでは聞かないと思います。
酵母の活動が活性化させることが目的のようです。(どこまで効果があるかはわかりません)
水はテキーラ蒸留所の中でも特に深い地下250メートルから採っているそう。
その結果、多くミネラル分を含んだ水になるようです。
(多くのテキーラ蒸留所も地下水だがそこまで深くない)
味わいはバランスが良く、香りも甘さとスパイス感
さて肝心の味はローストしたアガヴェの甘さが全体的にバランスが取れている印象です。
香りはバニラ、キャラメル、フルーツ、スパイス感といった感じだと思いました。
樽の熟成感は全面にはですぎず、レポサドの中では若干強めですかね。
雑味も少なく、バランスと香りのエッセンスが絶妙にバランスよくて個人的に好きなタイプです。
また癖が強すぎず飽きの来ないタイプと思います。
また単式蒸留と連続式蒸留を組み合わせているためか、ロスアルトスらしいクリーミーな甘さは抑え気味だとは思います。
エスポロンの飲み方はソーダ割りかロック、ストレートならちょい加水
次におすすめの飲み方ですが、ソーダ割やオンザロックが良いと思います。
ソーダ割はアガヴェの甘さ、バニラ香が感じやすく、良いですね。
食中酒としてもおすすめですが、塩味と甘さのバランスからジャイアントコーンと合わせるのが良いです。
エスポロンの定性情報
NOM:1440
蒸留所:Destiladora San Nicolás, S.A. de C.V.
エリア
蒸留所:ハリスコ州ロスアルトス地域
アガベ産地:ハリスコ州ロスアルトス地域
加熱方法:アウトクラベ(低圧力)
搾汁方法:ローラーミル
加水:地下水
発酵槽:ステンレスタンク
蒸留回数:2回
蒸留器:単式蒸留機と連続式蒸留
熟成樽:アメリカンホワイトオークの新樽
熟成期間:3-5ヶ月(レポサド)
度数:40度
相場:3,500円(記載時の大体の値段)
おすすめ度:☆☆☆☆
(上記はTequila match makerと蒸留所HPを参考にして作成)
いかがでしょうか。
日本ではまだまだ知名度の薄いエスポロンです。
是非一度味わってみてください!
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著者情報
- 著者名:テキーラダディ
- 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
- 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
- テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。
Twitterはおすすめ銘柄などを発信
筆者のインスタでは蒸留所の美しい風景などをアップしています。ぜひフォローしてください!
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