本日は2020年から日本に輸入され始め、一躍SNS等で大人気のアガベ・ブームをご紹介します。
原料のアガベをロスアルトスとバジェス地方の両方を使うという大変独特な作り方をしているオススメ銘柄です!
日本に輸入されたきっかけは投票で1位となったアガベブーム
2019年「テキーラの日」関連イベントにおいて、Ray Trading社のブースで日本に未入荷テキーラのテイスティング&人気投票で、見事1位に輝いたことがきっかけで輸入が決まったアガベブームです。
日本でブランコしか販売されておりませんが、そもそも現地でもアガベブームはブランコしか出ていないようです。
POPなラベルが特徴、なぜかピンバッジ&ワッペン付きのアガベブーム
誰もが一度見たら忘れない印象的なアガベブームです。
アメコミの表紙にありそうなPOPなラベルです。
そしてなぜかピンバッジとワッペンが付いており、無駄に可愛いおまけ付きです。
プレミアムテキーラの圧倒的な最大市場はアメリカです。
アメリカ人に受けるかどうかが、一つのテキーラの売上にかかる部分となるため、ラベルやおまけも彼らへの受けを狙っている気がします。
アガベブームの作り方
POPなラベルになっておりますが、前述の通り本格的かつ独特な作り方をしております。
原料のアガベは2大産地を両方使う
多くのテキーラは、原料アガベを一つの地方から持ってくることが多いです。
かつ、収穫後の輸送中にアガベの参加が進んでしまうため、バジェス地方の蒸留所はバジェス地方からのアガベを使い、ロスアルトス地方の蒸留所はロスアルトス地方のアガベを使います。
アガベブームはそのような中、珍しくアガベをロスアルトス地方とバジェス地方の両方から持ってきます。
アガベの地方別味わいで紹介しましたが、ロスアルトスはアガベが大きく育つことでクリーミーで濃厚な味わい。
バジェスは比較的こぶりなアガベでストレートな甘さ、また皮や芯を残すことで辛さや苦さが出ることが多いです。
そんな2つの特徴をあえて混ぜるのがアガベブームです。
加熱方法もハイブリッドなアガベブーム
加熱方法は一般的にマンポステラと呼ばれるレンガ釜で蒸し焼きにされるか、アウトクラベとよばれる圧力釜で加熱されるかの2パターンあります。
アガベブームはこの2つの加熱方法を採用しております。
マンポステラはアガベが飴色のような濃い茶色となり、キャラメル用な味わい。
アウトクラベは蒸気で短時間で加熱するため、青っぽさが残る味わいです。
アガベブームの蒸留所ビデオツアー
味の特徴
ロスアルトスとバジェスの両方の特徴を持ったアガベブームの味を私なりご紹介します。
まず飲む前の香りは、アガベらしい香りなのですが、アウトクラベの青っぽいアガベも感じるし、マンポステラのキャラメルっぽさも感じます。
他にはハーブ、バニラ、柑橘っぽさが香りからは感じました。
味わいは、甘さが濃厚さと軽さどちらもあります。スパイシーさはしっかりとあり、胡椒っぽさを感じます。
アガベブームのオススメの飲み方
一番の個人的なオススメはソーダ割りです。
シッカリとした味わいがあるので、ソーダに負けずに味を感じがます。
もちろんストレートで味わっても十二分に楽しめる味わいです!
またフルーツに負けない複雑なしっかりした味わいなので、カクテルにもぴったりです。
最近のおすすめはアガベブームのアイスの実割です。
定性情報
NOM:1438
蒸留所:Destiladora del Valle de Tequila, S.A. de C.V. (Casa Maestri)
エリア
蒸留所:ハリスコ州バジェス地域
アガベ産地:ハリスコ州バジェス地域/ロスアルトス地域のミックス
加熱方法:マンポステラ/アウトクラベ
搾汁方法:ローラーミル
加水:湧き水
発酵槽:ステンレス製発酵槽
蒸留回数:2回
蒸留器:ステンレス製単式蒸留器
熟成樽:なし
熟成期間:なし
度数:40度
相場:4,000円(記載時の大体の値段)
おすすめ度:☆☆☆☆-
(上記はTequila match makerと輸入元HPを参考にして作成)
編集後記
買いたい場合は、、、
いかがでしたでしょうか。
ラベルもかわいいし、ピンバッジまでつくのでぜひ購入してみてはいかがでしょうか。
飲みたくなってみたという方は、ぜひ以下からご購入して見ください。
日本公式ページの販売https://www.rtstequila.com/shop
※楽天等での販売はないようなので、上記の公式でぜひどうぞ!
テキーラをもっと知りたくなかった方用リンク集
テキーラ自体をもっと知って、楽しく飲みたいという方は、以下リンクをご参考にしてください。。
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著者情報
- 著者名:テキーラダディ
- 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
- 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
- テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。
Twitterはおすすめ銘柄などを発信
筆者のインスタでは蒸留所の美しい風景などをアップしています。ぜひフォローしてください!
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