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カスコヴィエホのブランド紹介・レビュー

テキーラ銘柄紹介

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味よし、値段良しのカスコヴィエホ(CascoViejo)のブランド紹介、また味のレビューを本投稿では実施します。筆者自身、最近ソーダ割りで食中酒として結構飲むことが多いです。

カスコヴィエホの作り手

カスコヴィエホはCasa Camarena(NOM1610/CASA TEQUILERA DINASTÍA ARANDINA S.A. DE C.V.)という蒸留所で作られております。同蒸留所で他に作っていて日本に輸入されているブランドとしては、MaracameやMucha Liga(どちらも現在はほぼ流通なし)、Don Augstinなどがあります。

日本への輸入は信濃屋という東京を中心にした酒販店さんのグループ企業(田地商店)がCasa Camarenaのブランドは輸入しています。

GranDinastiaHPより

Camarena(カマレナ)という名前を聞いてテキーラ愛好家の方は気づいたかもしれませんが、Tapatioを作るカルロス・カマレナ氏はCasa Camarenaを運営する方は縁戚のようです。下の動画はCasaCamarenaの現当主の方(?)が家系図を示してくれているのですが、2:20くらいからTapatioを作るカルロス・カマレナ氏系の一族とお爺さんが兄弟という話が出てきます。おそらく日本で言えば再従兄弟(はとこ)くらいの関係のようです。

カスコヴィエホのラインナップ

カスコヴィエホは現在、ブランコとレポサドの二種類のみとなっております。以前は750mlのボトルのみだったはずですが、最近はどうやら1,000mlボトルのみになっております。以前は750mlで2,000円程度だったのですが、容量増えて値段も相応に増えているだけなので、2022年の円高でも容量増・輸入元の利益削減で為替コストをうまく飲み込みながら対応してくれているのかと思います(多少は我々消費者も値上げを消化しないと、将来的にインポーター減りそう。。。)

銘柄名クラス度数値段備考
カスコ ヴィエホ ブランコブランコ38¥2,6001リットル
カスコ ヴィエホ レポサドレポサド38¥2,9001リットル

カスコヴィエホの作り方

Casa Camarenaはロスアルトス地方に自社農園を多く所有しており、どうやら18個も畑を所有しているそうです。自社農園で作ったアガベを使用していることが、安くて美味しい味わいに貢献していると思われます。

GranDinastiaHPより

また加熱方法に関してはマンポステラと呼ばれる昔ながらの煉瓦釜でアガベを加熱します。
アウトクラベという圧力鍋で加熱するテキーラ蒸留所もある中、マンポステラのほうが時間かかるため、燃料代や人件費等を考えるとこだわりが感じられます。
参考:マンポステラ等加熱方法

レポサドに関してはアメリカンホワイトオークの新樽を使用しております。ロスアルトス地方の作り手は傾向としては、バーボン中古樽を使用することが多いなか、新樽は多少珍しいと思われます。

カスコ ヴィエホの味わい・おすすめの飲み方

ブランコ

香り:甘いアガベ感、ベジー感、濃厚なフルーツの甘さ

味わい:濃厚な甘さを感じつつ、辛さが多少口に残る程度

アフターノート:アガベとシナモン

おすすめ度:☆☆☆☆

750ml換算でほぼ2千円という値段を考えたら同価格帯の中で最強の一本。

おすすめの飲み方:ソーダ割り、カクテル
ストレートでもぱっと飲んだ感じ美味しいのですが、若干甘さが不自然にあとを引いてずっと飲むのはキツイかなと思います。

レポサド

香り:バニラなどの香辛料的な甘さが来てその後にアガベ感なども感じる

味わい:飲んでみると濃厚な甘さに辛さもしっかりと感じます。苦さは強くないです。

アフターノート:バニラ、シナモンだどの香りが続きます

おすすめ度:☆☆☆+
美味しいのだが、しっかりと甘すぎて、この色・味(樽由来の苦味など)の中で、香料が効いているのかなと思う(香料を入れていることは私の推察です)。香料はテキーラでは1%までは使用することができ、多くの銘柄で使用されております。香料と思われる要因からか、ブランコに比べるとバランスが悪いかなと思いました。ただしこちらも値段を考慮しておすすめ度を設定。

おすすめの飲み方:ロック
ソーダ割りだと若干甘さが出過ぎて私は苦手でした。ロックなどが良いかと思います。

定性情報

NOM:1610
蒸留所:Casa Tequilera Dinastía Arandina S.A. de C.V. 
エリア
 蒸留所:ハリスコ州ロスアルトス地方アランダス
 アガベ産地:ハリスコ州ロスアルトス地方
加熱方法:マンポステラ(煉瓦釜)
搾汁方法:ローラーミル
加水:不明
発酵槽:ステンレス製発酵槽
蒸留回数:2回
蒸留器:単式蒸留器
熟成樽:アメリカンホワイトオーク(レポサド)
熟成期間:不明
度数:38度
(上記はTequila match makerと製造元HPを参考にして作成)

編集後記

買いたい場合は、、、

いかがでしたでしょうか。
同価格帯の中ではブランコは特にコスパ最高の100%アガベテキーラだと思います。
飲みたくなってみたという方は、ぜひ以下からご購入して見ください。

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著者情報

  • 著者名:テキーラダディ
  • 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
  • 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
  • テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。

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筆者のインスタでは蒸留所の美しい風景などをアップしています。ぜひフォローしてください!

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