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カスカウィン タオナ ブランコ、そもそもタオナってなに??

カスカウィンタオナ ★★★★+

本サイトはテキーラの魅力を発信するため、未成年者の閲覧を禁止いたします。

本日は日本人テキレロ(テキーラ職人)の景田氏が働くカスカウィンの中でも、タオナ製法のみで製造をしているカスカウィンのタオナをご紹介&レビューしてまいります。

また全銘柄を網羅した紹介は以下が最も詳しく書いてあるので、以下をご覧ください。

クレイジージャーに出演の景田氏が働くカスカウィン

2018年にクレイジージャーニーに出演されたことで有名になった景田氏。
日本人唯一のテキーラ職人なのですが、もともと彼はメキシコに関係があったわけではなく、マルガリータが美味しいと思ったことをきっかけに、テキーラに惚れ込んで35歳でメキシコに移住したそうです。

カスカウィン蒸留所HPより

カスカウィン蒸留所とは

景田氏が働いていることがフィーチャーされがちですが、もともと1904年の伝統のある蒸留所で過剰にボトルを作り込まない分、テキーラを作り込むと言った質実剛健な蒸留所です。
そんなカスカウィンの現在経営している一族の創業者(蒸留所設立時は別の家族が経営)が生誕100周年を迎えたということで、伝統的な作り方にこだわりにこだわったのがこのボトルです。

カスカウィン
鎮座するタオナ(左)アニベルサリオ(右)

カスカウィンは2018年よりタオナの設備を設置したそうです。同蒸留所ではシエンブラ バジェスというブランドの委託製造もしており、同ブランドも大変評価が高いようです。シエンブラ バジェスは日本ではまだ輸入がされておりませんので、今後の輸入がされることを楽しみにしております。

タオナとは

テキーラでは、収穫したアガベを加熱します。加熱後に糖分を抽出する必要があるのですが、この抽出方法によって抽出できる糖分の量が異なり、糖分をしっかりと抽出することで、同時に雑味も出てしまう傾向にあります。
タオナ(Tahona)とは、数トンの重さの石臼でアガベの繊維をすりつぶして、アガベの中にある糖分を抽出する手法です。アガベに含まれる抽出が最も効率が悪く、ある意味贅沢な製造方法です。
多くの中小蒸留所では、ローラーミルと呼ばれる抽出方法を使用しておりこちらが7割程度、ディフューザーと呼ばれる手法では9割以上の抽出ができます。TequilaMatchmakerの評価の傾向としては、タオナ→ローラーミル→ディフューザーで、評価はタオナが高くなる傾向にあります。

カスカウィンの通常ラインとの違い

カスカウィンの通常ラインのブランコは以前もご紹介しておりますが、今回ご紹介のタオナとの違いは圧搾方法が違うだけでは実はありません。通常ラインは発酵時にステンレスタンクで発酵させますが、タオナはセメントタンクでの発酵となります。

セメント発酵槽
ステンレス発酵槽

タオナの熟成バージョン

2021年にカスカウィンではタオナをレポサドまで熟成した限定ボトルを日本とメキシコ限定で発売しております。4種類の樽で熟成しており、タオナの個性が出つつ、またそれぞれ樽の個性が出ております。
私もオンラインセミナーで、試飲をしておりますが、どれもおすすめです。
こちらの詳細は別途ご紹介しますが、数量限定のため早めのご購入をおすすめします!

カスカウィンタオナ・レポサドと景田哲夫
PRTIMESより

味の特徴

香りを嗅ぐと、加熱されたアガベ、ハーブ、ミネラル、シトラス、ミネラル、麦わらっぽさを感じます。
飲んでみると、スッキリとした甘さ、程度なスパイシー、うっすらとした苦さ。またアルコール度数が42度とは思えないくらいスッと入ってきます。

オススメの飲み方

圧倒的にストレートをおすすめします。
タオナの個性をしっかりと感じるためには、ストレート一択です。もしアルコール度数が強いようでしたら、ちょっとずつ加水してみるのも手かとは思います。ただ入れるにしても1/3以上入れると、水っぽさが強くなるので、少しずつ確かめながらやってみてください。

定性情報

NOM:1123
蒸留所:Tequila Cascahuin, S.A.
エリア
 蒸留所:ハリスコ州バジェス地域
 アガベ産地:ハリスコ州バジェス地域
加熱方法:マンポステラ
搾汁方法:タオナ
加水:地下水
発酵槽:セメントタンク(タオナのバガス入り)
蒸留回数:2回
蒸留器:ステンレス単式蒸留(銅製コイル)
熟成樽:なし
熟成期間:なし
度数:42度
相場:13,200円(記載時の大体の値段)
おすすめ度:☆☆☆☆+
(上記はTequila match makerと製造元HPを参考にして作成)

編集後記

カスカウィンのタオナは価格帯別の特におすすめのテキーラとしても紹介しております。
ぜひこちらもお読みください!

買いたい場合は、、、

いかがでしたでしょうか。
個人的に大変オススメの一本です。ただ若干値段的に高いかなと思い、評価は☆4つにマイナスを付けております。とはいえ、日本に輸入されているテキーラの中でもトップクラスに美味しいテキーラの一つではあると思いますので、ぜひご賞味いただきたい銘柄の一つです。
飲みたくなってみたという方は、ぜひ以下からご購入して見ください。

テキーラをもっと知りたくなかった方用リンク集

テキーラ自体をもっと知って、楽しく飲みたいという方は、以下リンクをご参考にしてください。。

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著者情報

  • 著者名:テキーラダディ
  • 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
  • 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
  • テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。

Twitterはおすすめ銘柄などを発信

筆者のインスタでは蒸留所の美しい風景などをアップしています。ぜひフォローしてください!

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