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ドゥウェイン・ジョンソンがブランドオーナー、Teremana(テレマナ)テキーラ

teremana ★★★★−

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今回は並行輸入ながら、日本で買えるようになったTeremana(テレマナ)。テレマナの背景、ドゥウェインジョンソン自身について解説、味わいのレビューもしていきます。

ザ・ロックのテキーラ、Teremana

初めにTeremanaのブランドオーナーであるドゥウェイン・ジョンソンの紹介、ブランドの成り立ちを紹介してまいります。

ドゥウェイン・ジョンソン(Dwayne Johnson)とは

プロレスファンやアメリカ映画/ドラマ好きの方だとご存知な方が多いと思います。ドゥウェイン・ジョンソンはファーストキャリアを”ザ・ロック”というリングネームプロレスラーとしてキャリアをスタートしており、プロレスラーとして徐々に人気を獲得し、そこからアメリカ映画/ドラマに転身しました。映画ではワイルドスピードやジュマンジなどが彼の代表作になると思います。

筆者はBallersというドラマが好きで、彼は引退したアメフト選手でそこからチーム運営側に回る苦悩を演じております。おすすめなのでぜひ見てみてください!(2023年7月現在Amazon Primeで有料で見れます)

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彼は後述のテキーラ以外にもZOAというエナジードリンクなどを販売するなどビジネスマンとしての一面もあります。19-20年にもっとも稼いだ俳優にフォーブス誌で選ばれており、出演料以外でも大変稼いでいるそうです。

引用:https://teremana.com/より

ブランド名の由来

「TERE」は、ラテン語で地球を意味する「terra」と、ポリネシア語で精神を意味する「MANA」に由来しています。つまりテレマナは「地球の精霊」です。

アメリカで現在バカ売れ中!!

2023年4月のリリースによると、発売から3年経過したところ、一年間あたりの販売が百万ケース(9リットル換算)を超えたと発表しております。750mlあたりのボトルで換算すると、1,200万本なので、定価一本4,200円(29ドルから換算)で計算すると約500億円も売れていることになります。3年で売上500億円とはアメリカでもトップの成長率です。

Teremanaが売れた理由

個人的には3つTeremanaが売れた理由があると思います。一つは当然ドゥウェインジョンソンの知名度。彼は俳優としてもプロレスラーとしても知名度もあり、様々な場面でプロモーションをしており、その知名度で売れていると思います。

次に価格面による戦略が言える思います。他のセレブリティが作るブランドはおおよそブランコで45ドル以上で、ケンダル・ジェンナーの818は45ドル、カーサミーゴス50ドルという中、テレマナは30ドル弱で価格戦略が成功していると考えられます。

3つ目はドゥウェインジョンソンだけで進めているプロジェクトではなく、様々な協力企業を得ているからだと思われます。製造においてはロペス家(NOM1416_蒸留所番号)に協力をしてもらっており、専用の蒸留所を設立し、ブランド販売権を共同で所有。独占販売権をイエガーマイスターが保持して、流通網の確保。またAVIONテキーラのケン・オースティンなども参画しており、ドゥウェインジョンソンだけではなし得ない各社の得意分野を活かすことで、このスピードで100万ケースの販売を達成していると思わます。

Teremanaのラインナップ

Teremanaは以下の3ラインナップがあります。まだブランドのローンチから3年程度なので、エクストラアネホなどはないですが、今後銘柄の増加は予想されます。

銘柄名クラス度数値段備考
Teremana Blancoブランコ40¥9,000米国では29ドル
Teremana Reposadoアネホ40¥10,000米国では33ドル
Teremana Anejoレポサド40¥13,000米国では39ドル

Teremanaの作り方

次にTeremanaを作る過程を追っていきましょう。

自社蒸留所で作るTeremana

前述の通り、ドゥウェインジョンソンはTEREMANAのために専用の蒸留所を設立しております。これはセレブブランドにしては大変に珍しいことで、ジョージ・クルーニーが保有していたCASAMIGOSも現在は独自の蒸留所を持っていますが、当初は前述のロペス家のNOM1416”Productos Finos de Agave, S.A. de C.V.”という蒸留所で製造を外部委託しておりました。専用の蒸留所設立はリスクがあると同時に、売れた際にはコストを抑えられるメリットがあり、現在の売れ行きを見るとビジネスパーソン・投資家として大変正しい行動をしたのではないかと思います。

製造過程

ロペス家は元々ヘススマリア(Jesus Maria)という蒸留所がある付近で、蒸留所設立前からアガベ農園をやっていました。明確に記載はされておりませんでしたが、アガベはヘススマリア周辺の農園から取られたものだと思います。ヘススマリアはロスアルトス(ハイランド)と呼ばれる高地にあり、傾向として大きめで濃厚な甘さのアガベが収穫されます。アガベのカットは皮を少なくしたほうが辛味が少なくなりますが、TequilaMatchMakerに掲載されていた蒸留所に言った方の写真を確認すると、カットは決して皮を少なめにはしていないようです。(Teremanaのウェブページを見るとだいぶ深めにカットしているように写真を写しているのはご愛嬌)

引用:https://www.tequilamatchmaker.com/distilleries/356-destileria-teremana-de-agave-s-a-de-c-vより

そのアガベを加熱する工程では、レンガ製の釜で加熱され甘くします。圧力釜で短時間で加熱するのに比べると、レンガ製の釜で加熱すると、香ばしい甘さがテキーラに加わります。ただ圧力釜に比べると清掃などの手間がかかるので、手間を惜しまないとも言えるでしょう。

搾汁はローラーミル、発酵はステンレス製の発酵槽で行われます。ここらへんはベーシックな作り方なので、割愛。

ブランドとしても誇りに思っていると思われる製造過程が、蒸留です。蒸留器は一般的にステンレス製と銅製があります。銅製は硫黄化合物を吸着して、テキーラをスムースにする一方、メンテナンスに手間がかかるので、大規模製造のブランドではあまり使われません。ただこのブランドでは銅製の蒸留器のみを使用するそうです。

引用:https://www.tequilamatchmaker.com/distilleries/356-destileria-teremana-de-agave-s-a-de-c-vより

今回のレビューはブランコのみ行いますが、Teremanaはレポサドとアネホもあり、バーボンで使用した中古樽を利用しています。

Teremanaは無添加なのか?

一部の外国語サイトを見ると、TeremanaはAdditive-Free(無添加)という表記が見受けられます。ただ公式のウェブページにそのような記載はないですし、TequilaMatchMakerの無添加認証も受けていないため、おそらく添加物は使用していると推察できます。ただボトルの裏面を確認すると、Sugar0となっているので、添加物でも砂糖は入れていないようです。

ただ香料などについては前述した内容を踏まえると添加しているのではないかと思われます。添加物については以下に詳細に記載しておりますので、ぜひご覧ください。

Teremanaの味わい

Teremanaは現在日本でも3種類ありますが、今回はまずブランコのみ紹介してまいります。

ブランコ

  • 味わい
    • 香り:オレンジ系の柑橘、加熱されたアガベ、ベジー、黒胡椒
      香りは心地よい。尖った特徴はないが、ちゃんとテキーラっぽい作りになっている。
    • 味:結構甘いと同時にそこそこ辛い、苦味は少ない
    • アフターノート:シトラス、アガベの香り、若干故障のようなスパイシーさ
  • おすすめの飲み方
    ◎ソーダ割り・ストレート、○ロック
    ソーダ割りも良いが、ストレートで十分飲める銘柄。
  • Tequila Daddy’s Point:☆☆☆☆−
    結構甘く、シトラス感が良い。30ドル以下だと考えると、大変善処している!これよりも美味しい同価格帯のブランコは正直あると思う。ただ他のセレブリティが作る銘柄と比べると、低価格で質実剛健な作りをしていると思う。

編集後記

最近、勉強のためにセブリティ銘柄を特集、色々と飲んでいるのですが、その中でもちゃんと作っているのがTeremanaだと感じました。他のブランドについては別途レビューしますが、どちらかというと甘めの添加物をしっかりと入れている傾向にありますが、Teremanaは誤解を恐れずに言うと”一般的なテキーラらしい味わい”しています。ただのセレブリティ銘柄というよりは、普通にちゃんとしたテキーラを価格も安めで、ドゥウェインジョンソンの知名度を使って売っている。という印象です。

ぜひ、気になった方は私の以下のリンクから購入をしてみてください。(以下はアフィリエイトリンクとなっており、アフィリエイト報酬がサイト作成の運営費となります。

またTeremanaからテキーラに興味を持たれた方はぜひ以下のリンクからテキーラに関してもっと知っていただけると嬉しいです。よろしくおねがいします。

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著者情報

  • 著者名:テキーラダディ
  • 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
  • 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
  • テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。

Twitterはおすすめ銘柄などを発信

筆者のインスタでは蒸留所の美しい風景などをアップしています。ぜひフォローしてください!

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