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テキーラ蒸留所への観光見学のはじめ

tequila trip テキーラ知識

本サイトはテキーラの魅力を発信するため、未成年者の閲覧を禁止いたします。

テキーラの蒸留所見学は大変勉強になり、美味しく、また芸術的である、魅力的な観光コンテンツだと思います。同時にメキシコは正しく過ごせば安全に過ごせる可能性が高い場所だと思われますが、予備知識や準備不足な状態で無鉄砲に過ごすと危険なエリアも多い国です。必ずリスクは最小限にできるよう事前準備と確認は怠らないようにしましょう。

テキーラ蒸留所への見学・ハリスコ州の魅力とは

少なからずこの記事をご覧頂いている方はテキーラに興味を持っている方かと思います。そのような方が楽しめるポイントをご紹介してまいります。

テキーラの味を五感で感じられる

テキーラの根源であるアガベの味を味覚でフルに感じられる

テキーラの蒸留所に訪れて筆者が一番感動したのは加熱したアガベを食べることができることです。アガベはご存じの方も多いと思いますが、テキーラの原料となる植物です。無添加(Additive-free)のテキーラを飲むと感じるアガベらしい香り・味の由来を直接感じることができますが、この原料の味わいを感じることができます。

Tapatio蒸留所にて加熱されたアガベの試食
上側が葉で下側がコアの部分で味もぜんぜん違う

アガベはお酒の原料としては大変珍しい種類の植物で、最低でも5年程度は生育しないとまともな原料にはできないです。また環境的にテキーラの原料となるアガベアスル(ブルーアガベ)はメキシコ以外では十分な生育が難しく、大変希少な植物です。(2023年現在はオーストラリア、南アフリカなど、日本だと沖縄や鹿児島などので一部栽培)

そんなアガベを加熱されたものを食べてみると、大変甘く、香り豊かな味わいです。そして美味しいテキーラから感じていた、甘く美味しい香りや味わいに共通するものが、アガベにはあります。アガベの味わいとテキーラの味わいが一致したときの経験は忘れられない感動を得ることができると思います。

また蒸留所によってはモスト・ムエルト(蒸留前の発酵済み液)を舐めることもできたりして、味覚を総動員して感じることができます。

手前が発酵が終わって上が白っぽくなっている、奥が発酵中。味がぜんぜん違う。

香りで楽しむ蒸留所

テキーラ蒸留所では、製造の過程でそれぞれ違う香りを醸しております。また同じプロセスであっても蒸留所ごとに、それぞれ違う香りを感じるのです。

例えばアガベを加熱するプロセスでは、あまーく華やかな香りが加熱釜のマンポステリア(マンポステラとも)から漂ってきますし、蒸留工程ではアルコールのニュアンスとともに様々な香りを感じられます。そして蒸留所で感じられる香りはテキーラの最終製品と同じ香りを感じることができます。

そのプロセスごとで感じる香りの違いが、最終的なテキーラに通じる香りがあり、それもまた蒸留所でしか体感できない経験です。

カスカウィン蒸留所にて加熱されたアガベ

視覚・触覚・聴覚での蒸留所ごとの製法の違いを楽しむ

一口にテキーラの製造といっても、アガベのサイズ、マンポステリア(マンポステラとも)、発酵槽から蒸留器まで全て形が違います。その形の違いにそれぞれ意味があり、結果として味に違いが出ます。特に蒸留器の違いは刮目して見るべき価値のあるポイントです。同じ蒸留所であっても、一回目の蒸留と二回目の蒸留で使う蒸留器の形は大体違いますし、二回目の蒸留器でも違う形のものを使用する蒸留所も多くあります。その違いによる味の変化を聞くだけでも、味わいの変化に大変心躍る瞬間です。

Tapatioの蒸留器、全て一回目蒸留器だがサイズが全部違う

また収穫される前のアガベの硬さが、ゆっくりと加熱され、柔らかくなり押すとアガベの甘い汁が出るようになった手で感じられる違い。蒸留所で職人たちがたまにバカ話をして笑っていたり、その合間でアガベを混ぜる音、アガベがタオナで潰される音などの臨場感。

このような雰囲気を五感全てで感じられる蒸留所の空気感を感じられるのが、私は最大の魅力だと思います。ぜひテキーラの蒸留所でしか感じられない感覚を一人でも多くのテキーラファンに感じていただけると幸いです。

その他:日本に入ってきていないテキーラ関連情報を知ることができる

筆者自信の記事もそうですが、テキーラ協会の教本やインポーターの発信する情報など、現地に行ってみると意外と誤った情報は多いです。筆者の記事に関しては可能な限り直していこうと思います。コロナ禍で現地に行けず情報のアップデートが遅れている、日本語への誤訳、勘違いなどで発生していると思われます。

日本ではブルーアガベはキオーテと呼ばれる花を咲かせる茎が出てきたら茎は全て落とされると言われております。これは栄養がピニャに行くこと、他の品種のアガベと交配しないことを理由とされています。確かに数年前までは事実でしたが、実は一部のアガベ農園では違う行動をしています。
キオーテを開花前にカットすることで、アガベの花から栄養を取っていたコウモリの餌が足りず、特定のコウモリの絶滅に近づいていると言われています。絶滅を防ぐための活動が一部で起こってきています。その活動ではTapatioなどの一部の蒸留所のアガベ畑では、あえて花を咲かせるアガベを数%作って、コウモリの餌として、また交配させて行くBAT Friendly Projectというものが進められています。

数本だけキオーテを生やして残されるアガベ
引用:https://www.batfriendly.org/home/より

BAT Freindly Project以外にも、蒸留所によってはそもそも製法自体がインポーターが公表しているものからすでに切り替わっているケースも有りました。このような最新の情報にアップデートしたりと知的好奇心くすぐられる体験はここでは書ききれないほどあります。

そのためにも自分が行く蒸留所の情報は可能な限り詳しく知ってから訪問することで、より深い理解を出来るので、オススメです。

作り手の思いを感じられる

筆者は今回、小〜中規模の蒸留所を中心に行きましたが、どの蒸留所も作っているのは人であると感じました。当然大手の蒸留所に行くと大規模なマニュファクチュアリングになるかと思うのですが、中小の蒸留所だとアガベの加工から発酵まで全て人が関わらないと成り立たない体制になっており、機械化されているプロセスは大変少ないです。

カスカウィンで重いアガベをシュレッダーにかける職人さん

製造現場において、職人さんたちが汗を流しながらアガベを積み、発酵の状態を目で確認し、蒸留でできたものを精査している姿は、一人ひとりが思いを持って働いているということが感じられます。案内をしてくれる人を介して、製造過程の携わる人に話を聞くと、こだわっているポイントが溢れたりして、テキーラは原料のアガベや水だけではなく、人でできていると感じることができました。

2回目の蒸留液をタンクから確認している職人さん

ハリスコ州が観光地として最高

テキーラ好きとして蒸留所を見ること自体も大変楽しいですが、テキーラが興味ない人と一緒に行くには、中々難しいかもしれません。ただテキーラの本場であるハリスコ州にはテキーラ蒸留所以外にも魅力がたくさんあります。

景色が綺麗

ハリスコ州はテキーラの産地だけありアガベ畑がたくさんあります。グアダラハラというハリスコ州の州都を出ると、たくさんの青々として美しいアガベ畑が広がっております。空は広く、遠くの山まで見通せて、アガベ畑が広がっている様子は日本の田園風景とは違う魅力があります。

Tapatioのアガベ畑

また蒸留所自体の庭園もきれいなところが多いです。私が行った蒸留所の中だと、サウザ家の5代目がお爺さんの時代に使用していた蒸留所を再興したフォルタレサ(Los Abuelos蒸留所)、またテキーラ御三家とも称されるオレンダイン蒸留所は庭園がきれいで、その庭園を見るだけでも価値があります。

ユネスコは2006年に「テキーラの古い産業施設群とリュウゼツランの景観」として世界遺産に登録しております。ぜひ世界遺産のテキーラ文化をご覧になってください。

食事が美味しい

タコスが好きな方はぜひ街の食堂や屋台で食べてみてください。様々な部位のタコスを売っており、日本のタコス屋さんでは食べられないような部位も多いです。私は気に入ったタコス屋台に2日続けて行くほど美味しいです。特に美味しかったタコスは「牛の角の髄」「牛タン」「牛のクチビル」のタコスです。「角の髄」は日本のメキシカンレストランやタコス屋では恐らく食べれない部位でした。是非現地でしか食べれないメニューを楽しんでください。

モダンで素敵なレストランも当然グアダラハラにはあり、屋台や食堂のようなお店と合わせて楽しめます。

夜はバー文化も発達しており、素敵なバーもたくさんあります。エリアによっては治安も危ないので、現地を知っている人に事前にご相談してください。

またメキシコティでの乗り換えに時間がある方は、ぜひメキシコシティのバーにも寄ってみてください。2022年は世界トップバー50のうち4店がメキシコシティにあります。筆者もトップ4のLicorería Limantourというバーによりましたが、今っぽい雰囲気で、美味しいミクソロジーカクテルをいただきました。

日本のオーセンティックバーのような美しい所作、味わいとは違う雰囲気ですが、世界のバー業界で流行しているスタイルを感じられると思います。ちなみに私が行ったバーはグアダラハラでもメキシコシティでも英語は通じました。

地元のカクテルが美味しい

地元のテキーラカクテルは様々あり、バーでなくてもレストランのようなところでも楽しめます。素焼きのコップに絞ったグレープフルーツとテキーラ、スクアート(グレープフルーツ炭酸飲料)を混ぜて素焼きのコップに注いだカンタリート。

テキーラを使わないカクテルとしてはミチェラーダと呼ばれるビールカクテル。これはビールとトマトジュースを混ぜますが、周りに唐辛子の香辛料の他にエビなどを飾る大変見た目が豪華なカクテルです。

良い人が多い

メキシコ人は結構英語が喋れず、人見知りのような印象を受ける人も多いかもしれません。ただ、翻訳ツールなどを駆使して、相手の作っているテキーラや料理を褒めたりしてみると心をひらいてくれて、大変親切に接してくれます。様々なことも積極的に教えてくれるし、大変素敵な方が多い国だと思います。

Tapatioでアテンド頂いたエンジニアの方、仲良くなったら色々と親切にしてくれました

ある意味気質として日本人にどこか似ているところもあるように筆者は感じます。(自国民同士でのテンションの高さなどはやはりラテンの国だなと思います)旅をより楽しむためには、我々は積極的に話しかけたり、笑顔で話すなど、心がけをする必要があります。

素敵なお土産がたくさん

メキシコというと様々な文化が交わっている国です。スペイン入植前から住んでいた方々の文化とスペイン人の文化が交わり、大変素敵なお土産がたくさんあります。

まずイメージを持っている方も多いかと思いますが、陶器が大変素敵です。陶器でも素焼きに色付けをしたタイプの素朴なものと、陶器に様々な色を使って彩り豊かなタイプです。

他にも屋台で購入できるビーズや毛糸で作った原住民の民族が作ったお土産なども大変可愛いです。

これらのお土産はグアダラハラからすぐのトラケパケという街のお店や屋台で購入できます。

ハリスコ州・テキーラに行くに当たっての注意点

【注意点】またこの記事は筆者がハリスコ州に2023年1月に訪れた後に作成しております。安全に関する情報などは水物なので、最新の情報を確認するなど細心の注意を払って旅行を検討してください。

治安(エリア・時間によってリスクが異なる)

メキシコはマフィアのニュースなどもあり、治安に危険を覚える方も多いのではないでしょうか。どこの国でも同じですが、リスクはゼロにできませんが治安はエリアと時間に寄って異なります。東京23区でも品川駅周りなら24時間危険に感じることは少ないですが、歌舞伎町も昼なら大丈夫ですが夜は場所によって歩きたくないエリアもあるのと同様です。正しく恐れてリスクを減らすようにしましょう。

夜に出歩くのはおすすめできないエリア

後述しますが昼間は観光スポットの一つであるグアダラハラのカテドラルがあるCentroですが、夜は人通りも少なく、出歩くのはやめましょう。またCentral Vieja Guadalajaraというテキーラ村にもバスが出ているエリアも夜は治安が良くないそうです。
海外旅行に限った話ではないですが、人通りが少ないエリアは夜に出歩くのは避けましょう。

現地の移動手段−蒸留所への移動

テキーラ蒸留所への移動手段はいくつかありますが、オススメはドライバーを雇うかツアーで行くことです。ドライバーの雇い方は色々とあると思いますが、本記事最後の方で後述しますので最後までお読みください。

電車やバスなどもありますが、治安と時間通りに進まないので、筆者はオススメできません。バスはフーリガンによるバスジャックなどもあるらしく、スペイン語ができないのであればやめておいたほうが良いです。

国際免許を使ってレンタカーを運転することも出来ますが、運転が日本に比べると荒く、左ハンドルなので、おすすめはできません。筆者は日本での仕事で車を使うこともありましたが、メキシコでは運転したくないと感じました。

またUberは後述しますがグアダラハラ市内の移動には良いですが、テキーラ村方面(バジェス地方)は営業範囲内だけど捕まらない、アランダス方面(ロスアルトス)はそもそも営業対象外らしく、行けても返ってくることができないようです。

タクシーは空港以外ではボッタクリも多く、犯罪の危険も在るとのことです。少なくともスペイン語が喋れる方・緊急回避で使わざる得ない場合以外は避けたほうが望ましいです。

また長距離(夜間)でタクシーを使うとしたら、ホテルで呼んでもらい事前に値段交渉まで済ませておくと安心です。もしくは町中で拾う場合も電卓などで値段交渉してから乗りましょう。

現地の移動手段−グアダラハラ市内

グアダラハラ市内でガイドなどと一緒ではなく、単独で動く場合はUberがおすすめです。現地に住んでいる人もUberのほうがドライバーの個人情報が登録されており安全、また価格交渉もなく正規のタクシー料金よりも安く済むと言って、Uberを利用する人が多いです。

比較的すぐに来ますが、夜間にホテルとレストランやバーを行き来する場合は、ロビーなど安全な場所で呼び到着したら出る。レストランなどを出る場合は店内で呼んで、Uberが来たら出るようにするなど、安全に配慮しましょう。
ただしUberも全て安全というわけではないようなので、女性一人など不安な方は前述の通りホテルでタクシーを呼んでもらうことも視野に入れましょう。

前述の通り街間の移動では難しい、空港では呼べてもピックアップできないなど制約もあるため、Uberのみの移動に頼るのはやめましょう。また日本のUberとアプリは共通なので、日本で事前にインストールして使っておくと現地でも慌てずに使えると思います。

現地の人とのコミュニケーション

せっかくメキシコまで行くので楽しく現地の人(特に蒸留所の方々)とコミュニケーションを取りたいと思う方も多いのではないでしょうか?そのための筆者なりの注意点を以下に記載しました。

英語は通じないと思ったほうが良い

今回行って痛感したのは、英語は基本的に通じないと思ったほうが良いです。英語が通じると感じたのは、「空港」「ホテル」「バー(観光客が多いようなところ)」です。蒸留所でアテンドしてくれる人は通じる人が多い印象ですが、参加者がスペイン語しか喋れないと当然スペイン語になります。蒸留所見学ツアーをやるようなクエルボやサウザのようなところだと英語ツアーもあるようです。ただ街中は日本と同程度に英語は通じないと思って行ったほうが良いです。

例えば屋台や食堂のようなところは英語は通じないと思っておいてください。食堂はスペイン語メニューがあったので、筆者は直前に買ったgoogle Pixelの翻訳機能を駆使して対応できましたが、屋台はメニューがないところが多いので、指差しなどで頑張りましょう。翻訳ツールは補助ツールとしては大変便利でしたが、蒸留所で話を聞きながら翻訳するには難しいと感じたので、後述する通訳を雇うかツアーで行きましょう。

本で指差し会話の本もあるのでご活用ください。

挨拶は笑顔&スペイン語で

筆者はスペイン語は一切喋れません。ただ現地で感じたのは、挨拶を最低限覚えておくと、向こうも親しみを持って接してくれました。

初めは覚えられず「Hola」(オラ)しか言えなかったのですが、「Hello」と英語で言うよりは良いと感じます。ただ「Hola」は私の感覚では「どうも」くらいのニュアンスで、「Hola」に時間別の挨拶を付けると頑張っている感が出て向こうも受け入れようとしてくれる気がします。

朝は「Buenos días」(ブエノス・ディアス)、正午から夕方は「Buenas tardes」(ブエナス・タルデス)、夜は「Buenas noches.」(ブエナス・ノーチェス)を覚えていくと良いです。朝だけブエスで、昼と夜はブエスと覚えづらいですが、正直細かなことは気にせず、そのうち覚えるので、積極的に言うことが大事です。

またメキシコの方は必ず微笑みながら挨拶をしてくれます。せっかく挨拶を覚えても、仏頂面でこちらが挨拶をしては台無しですので、笑顔で挨拶をしましょう。普段から笑顔で挨拶しているよっていう人もギアを二段階ぐらい上げた笑顔のほうが受け入れられやすいと思います。

行先の最低限の情報は調べておく

蒸留所で色々と知りたい楽しみたいと思っている方は、事前に調べて行くことをオススメします。事前に情報を知っていたら楽しめないだろうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、事前に情報を知っていても生の声を聞くことで理解が深まりますし、質問も出ることで、蒸留所のアテンドしてくださる方も積極的に回答をしてくれます。

もし細かな蒸留所のことまでは調べないという方も、最低限テキーラの製法については学んでいってください。当サイトは一般的な蒸留までの過程を説明した記事がありますので、そこと比べることで見に行った蒸留所の個性がわかることもあるかもしれません。

次に蒸留所に赴く際は是非気持ち程度で良いので、お土産などを持参すると喜んで頂けます。例えば日本のお菓子などが喜ばれるそうです。ちょっと良いポッキーや柿の種、本格派のカップラーメンなどが喜ばれるそうです。

またテキーラには関係ありませんが、歴史的建造物などを見に行くのであれば、ぜひメキシコの歴史を学んでいくと理解が深まると思います。筆者も時差ボケで眠れない夜に新書を呼んでからグアダラハラ市内のミュージアム行ったら、アテンドしてくださった通訳の方と話がはずんで、楽しめました。飛行機の時間はメキシコシティまででも12時間はあるので、ぜひ以下の本をKindleで買ってから搭乗されることをおすすめします。

どのように蒸留所観光をするか

現地で蒸留所を見学すると行っても様々な方法があります。筆者が今回利用したのは現地にお住まいの通訳をできる方に依頼しました。それぞれメリット、デメリットは筆者なりに思うところを記載しましたので、ご参考にしてください。

また蒸留所見学は大手の観光向け蒸留所以外は個別でアポ取りをメール、電話などでやらないと当日突撃しても取れません。またメキシコの気質なのかメールも電話もリアクションが無いことが多く、大変むずかしいので、その点はご注意願います。

自力で全て頑張る

メリット:コスト安い、好きなように回れる
デメリット:安全面、言語の面でハードルが高い、アポ取り大変
おすすめな人:スペイン語がペラペラ、トラブルにも対応できる方

こちらはメキシコ在住でスペイン語が余裕で喋れて、移動手段もどうにか手配できる方以外にはおすすめできません。理由としては蒸留所でも大手以外はスペイン語しか喋れないスタッフが多く、中小の蒸留所は事前アポが必要ですが、英語しか喋れないとアポが取れません。メールを送っても返信もなく、たまたま電話に出てもらってもスペイン語が喋れないと蒸留所に行けないのです。
また前述の通り交通手段の確保はハードルが高く、自身で運転したり、何かあってもバス移動時に対応できるようなメンタリティと言語力が求められます。
筆者は以前スコットランドの蒸留所めぐりを全て自己手配・通訳なしでやりましたが、今回通訳の方と一緒にテキーラ蒸留所をめぐりましたが、難易度が全く違うと感じました。ちょっと英語できる・旅慣れているくらいのレベルの人はやめたほうが良いです。

現地にお住まいの通訳の方に依頼する

前述の通り今回筆者はグアダラハラ在住の通訳の方に依頼して、ドライバーさんも含めて手配頂きました。蒸留所のアポ取りは全て蒸留所訪問の料金範囲内でご対応いただき、大変簡便に対応できます。(筆者は一部自身の繋がりで日本のインポーターさん経由で依頼)

メリット:自分が好きな/興味のある蒸留所をオーダーメイドで巡ることが可能、労力は少ない、安全を確保するよう努めてくれる、道中好きなご飯を食べれる
デメリット:多少割高
おすすめな人:テキーラが好きで、自分のペースで旅を楽しみたい人

筆者の依頼した方

筆者が依頼した方はTen Ten Adventureの「アミさん」という方です。筆者はテキーラ道場のテキミチさんからご紹介いただきました。(テキミチさんはCascahuinの景田さんからご紹介)
アミさんは日本では大手広告代理店でプランナーとして勤務後、グアダラハラ出身の方と結婚され、語学学校に通った後に、現地企業でも勤務されていらっしゃいます。そのためスペイン語は流暢、グアダラハラや周辺都市に詳しく、また最近テキーラ蒸留所のアテンド経験が増えてきているためテキーラ関係の専門用語も問題なく翻訳いただけます。

アミさんとフォルタレサのオーナー Guillermoさん

アミさんのおすすめポイント

言語力だけではなく、更にアポ取りが大変上手で、様々なツールとコネクションを駆使してアポ取り頂いたので、筆者は希望の蒸留所だけ伝えればよかったので、大変助かりました。またテキーラ道場テキミチさんや筆者と同行した際、蒸留所の担当の方と連絡先交換頂いているので、マニアに好まれる中小の蒸留所には更にアポイントを取りやすくなっているかと思います。(それでも無理な蒸留所はある)

またこちらのニーズを汲み取って、相手にちゃんと伝えてくれるのもアミさんの素晴らしいところです。例えば蒸留所で私が質問をしたいけど、蒸留所の方がドンドン話を進めているときなどは相手に失礼にならないように話を止めながら、質問を差し込んでくれるなど、大変機微の効く方です。

またメキシコに行く前に、私がどうしても行きたい某蒸留所があり、一度はアポイントを取れたものの、担当者がなにかに理由をつけて断ろうとしてきたことがありました。その際にアミさんが「たぶん日本酒をお土産で持っていくって言ったら、きっとOKしてくれますが、そのように伝えて良いですか?」って確認してくれたことがありました。その結果、相手の態度がころっと変わり、すんなりOKが出たことがあります。ある意味、担当者にドン引きですが、そこまでしてでも行きたかった蒸留所ですので、大変ありがたかったです。このようにちゃんと現地人のメンタリティを理解して、適切な提案をこちら側にしてくれるのが、私は通訳としてだけでなく、大変素晴らしいコーディネーターであると信頼しております。

他にもネットで検索するとグアダラハラで通訳できる方はいらっしゃるようですが、言語レベル・アテンド力は聞くところによると様々なようです。もしアミさん以外の方をご利用される場合は、信頼できる方からの紹介で選ばれることをおすすめいたします。

アミさんのインスタアカウントは以下なので、依頼する場合は以下からご連絡してください。

筆者のかかったコスト

筆者はグアダラハラ近郊都市観光1日8時間(ドライバー無し)、テキーラ村蒸留所2箇所の日帰り×2日、ロスアルトス1泊2日の計5日をご同行いただきました。観光が2,400ペソ(1時間300ペソ)、テキーラ村日帰りが4,500ペソ×2日、ロスアルトス1泊2日で12,000ペソで累計23,400ペソかかりました。途中、他の方も一緒に蒸留所行ったり上記請求額はもう少し安かったりしますが、おおよそ上記のような費用感だとご認識ください。また上記費用以外に他にホテル、食事代、蒸留所見学費用は自分の手出しで支払いはあります。(ガス・高速代は上記金額に入っています)

日本円にすると、おおよそ1ペソ6〜7円で推移しているため、ざっくり15万円程度でしょうか。2023年現在、航空券・燃油でグアダラハラまで行くのに大体30万円程度かかる中、現地での体験をオーダーメイドできて、ちゃんと全力で楽しめるように準備・アテンドしていただけることを考えると、筆者としては高くない金額だと思います。むしろドライバーさんもつけて上記の金額なので、日本の感覚で言えば安いかと思います。

また金額は為替変動や現地のインフレ等で変動する可能性があります。必ず確認の上で依頼してください。

当然のことですが、アミさんに依頼する場合は色々とインスタ等でメッセージ送ってご相談していただいて良いかと思いますが、あくまでもプロなので、ただ聞くことだけで依頼しないなどの不義理は避けるようにしてください。

日本人向けのツアーで行く

メリット:ホテル代も込みで比較的安い、英語が得意じゃなくても現地まで行ければOK、安全を確保するよう努めてくれる、マニア向け蒸留所も含まれている
デメリット:自分で行く蒸留所を選べない、現地ツアーよりは高い(?)
おすすめな人:自分が絶対に行きたい蒸留所が無い、蒸留所の雰囲気を楽しみたい方。他のテキーラ好きの旅行客と仲良くなりたい方

コロナ禍で中止していた日本人向けツアーが2023年からまた再開する予定となっています。過去の価格を見ると、航空券は別ですが、現地のホテル代・アテンド費用・食事などが込で2名で参加で13.5万円くらいだったようです。ただし円安と現地のインフレでホテル代などが高騰しているため、以前より上がると思われます。

行く先は事前にツアーで決められているので、希望の蒸留所がある場合には行けない可能性も高いですが、自分で旅程を考えなくても良いので、おまかせしたい方には良いと思います。周りは日本人のみなので、ストレス無く過ごせるのではないでしょうか。過去の行き先を見るとテキーラマニアに好かれている本格派な蒸留所もあるし、庭園がキレイな大手蒸留所もあるので、現地の雰囲気を感じるには良いと思います。

企画協力をJUASTの目時さんが行われているようなので、過去の雰囲気は目時さんのブログで見れます。

【企画】メキシコ・テキーラツアー|目時裕美ブログ「Happy Drink Life」
目時裕美さんのブログテーマ、「【企画】メキシコ・テキーラツアー」の記事一覧ページです。

最新の情報はJUASTのテキーラジャーナル内トピックス下部にある「ツアー」に記載があるので、ご参照ください。

トピックス
テキーラの総合情報サイトです。テキーラの基礎知識・製法、マーケット情報、飲み方、メキシコの観光情報などテキーラに関する最新情報をお届けします。イベント、セミナー情報も随時ご紹介します。

現地ツアーに申し込む

メリット:比較的安く済ませることも可能、スペイン語が喋れなくても英語ができるならOK、探せば希望の蒸留所に行くツアーもあるかも
デメリット:ロスアルトス方面は少なくバジェス方面が中心、英語は必須、テキーラ通が好きそうな蒸留所はフォルタレサかカスカウィンくらいしかなさそう
おすすめな人:一日だけ観光したいけどお金はかけたくない人、英語のヒアリングに自信がある人

現地ツアーは筆者が見る限り50米ドル〜250米ドルまで様々あります。高いものだとクエルボエクスプレスと呼ばれるクエルボ蒸留所見学専用の電車にグアダラハラから乗って、テキーラ村までクエルボ飲み放題のツアーなどもあります。

メキシコ国内の旅行を楽しむついでにテキーラ見学を少ししたいという方でしたら、このようなツアーも良いと思います。またスペイン入植前のグアダラハラ近郊のピラミッドを巡る旅などもあるので、こちらも合わせて巡るなど良いかもしれません。

ただしガッツリとテキーラ好きが行くようなツアーは少ないので、テキーラを目的に行く場合は別の手段を検討したほうが良いかと思います。

https://www.tripadvisor.jp/Attractions-g775272-Activities-c42-Tequila.html

ハリスコ州内のエリア・街解説

ここからはハリスコ州内の各エリア・街の解説をしてまいります。

引用:テキーラジャーナル(https://tequilajournal.jp/map/)より

バジェス エリア(テキーラ他)

蒸留所が密集しているテキーラ、景田さんが働いているカスカウィンがあるエルアルナルなど、蒸留所が多いエリアです。作っているテキーラの傾向としてはストレートな甘さにスパイシーさなどが感じられる銘柄が多いと言われております。

テキーラ(Tequila)

テキーラ御三家とも称されるクエルボとサウザとオレンダインがあるテキーラ村。通好みの銘柄だとフォルタレサやドンフラノなどもあります。テキーラという蒸留酒の名前自体の元にもなっている。蒸留所見学だけでなく、観光向けのバーなどもあります。古くからある蒸留所も多く、建築として美しい蒸留所も多い。

オレンダインの装飾

エル アレナル(El Arenal)

景田さんが働くカスカウィンがあるエルアルナル。テキーラ村よりは手前にあり、グアダラハラからは1時間くらいで到着できる。エルアルナルの手前にあるカスカウィンの丘周辺のアガベ畑は大変美しいです。アミさん経由で頼むと、景田さんと調整してくれて、いらっしゃる日にアテンドしてもらえるかもしれません(景田さんがいない日もあるので必ずではないです)

アマティタン(Amatitan)

エラドゥーラがあることで有名な村。エラドゥーラエクスプレスと呼ばれるクエルボエクスプレスと同様に、飲み放題の列車で向かうことができます。列車ではエラドゥーラの最上級ラインも飲めるそうです(ボトルだと数万円するものも)

ロスアルトス エリア(アランダス他)

おおよそ高速道路と一般道を利用して2時間程度かかるロスアルトスエリア。アランダスなどはカルニートス(コンフィにした豚)のタコスなどが有名で、せっかくなら泊まりで行きたいエリアです。

アランダス(Arandas)

ロスアルトスエリアで蒸留所がおそらく最も多いのがアランダス周辺だと思います。La Altena(タパティオ、エルテソロ)やEl Pandillo(G4)などが蒸留所としては有名です。そこまでグアダラハラと比べると小さな町ですが、大変立派な教会があります。

アトトニルコ エル アルト(Atotonilco El Alto)

有名な蒸留所だとパトロンやドンフリオなどの蒸留所がある町です。通好みのブランドだとシエテ レグアス(Siete Leguasu)というブランドの蒸留所もあります。シエテ レグアスはタオナと呼ばれるアガベを搾汁する石をロバに引かせることで有名な蒸留所です。

ただ蒸留所見学は、現在日本にブランドが輸入停止していることもあり、中々難しいいという話も聞きます。もし行きたい方はダメ元でトライしてみていただくのが良いとは思います。

蒸留所以外の町、観光スポット

蒸留所見学以外の観光スポットや中心都市であるグアダラハラを紹介します。

グアダラハラ(Guadalajara)

グアダラハラはメキシコの第二都市*とも称される大都市で、バジェスエリアとアランダスエリアの中間に位置するため、蒸留所観光の拠点となる街だと思います。
行かれる方の嗜好にも寄ると思いますが、やはりグルメは外せないでしょう。大都市だけあり、高級レストランから庶民向けの食堂や屋台まで様々なレストランがあります。また中心部はバーも充実しています。

メキシコの中でもスペイン人の入植が早い時代から行われていたため、観光スポットも多くあります。観光スポットとしてはカテドラル(大聖堂)と呼ばれる教会は大変荘厳だそうです。他にも大聖堂に次ぐ規模の聖堂(Templo Expiatorio del Santísimo Sacramento)が歩いて行けます。その近くには利用したミュージアムがあり、メキシコ革命の時代に反独裁政権として活動したホセ・クレメンテ・オロスコの天井画があります。

*正確に言うと近隣市も含めた合算でグアダラハラは人口が二番目の都市圏で、市単位では第二都市はモンテレイになります

トラケパケ

トラケパケはグアダラハラからUberで1,000円程度、20分ほどで行ける大変可愛い観光エリアです。お土産屋さんや甘いお菓子の屋台も多く、大変女性に人気です。

またギネス公認の世界で一番テキーラの品揃えがあるNuestros Dulcesとその近くにはEl BUHOという有名テキーラショップがあります。お土産屋は陶器やガラス細工のお店が多く、後述するトナラよりも店の雰囲気がだいぶ洗練されている一方、値段はトナラよりもお高めです。(Nuestros Dulcesはどうやらグアダラハラのデパートとかで買うより安いらしい)

トナラ

トナラはトラケパケよりも少し離れたエリアです。焼き物が有名な町なのですが、大変長い露店街があり、この露天の中で名物の焼き物を売っております。自分の気に入った焼き物を見つけたら、そこで買っても良いですし、お店に寄っては近隣に店舗を構えていたり、窯を持って売っているそうです。筆者も気に入った食器屋さんに案内してもらい、大変素敵な食器を購入できました。(このような屋台だと英語が通じず、やはり通訳の方がいたほうが楽しめます)

トラケパケがおしゃれな売り方をしているのに比べて、トナラのほうが卸売街のような雑多な置き方をしている店が多いです。ただその分安いので、色々と大量に購入したい場合はトナラを先に見たほうが良いかと思います。

おすすめの蒸留所見学

本項に記載した蒸留所は全て見学を保証するものではなく、アポイント取り段階で断られる可能性もあるので、ご承知おきください。また以下の蒸留所であれば全てアミさんがコネクションあるので、比較的アポイントは取りやすいと思います。

バジェスエリア

LosAbuelos(有名銘柄:フォルタレサ)

サウザ家は三代目がテキーラづくりの家業を売却してしまった後、五代目が使われなくなった蒸留所を再興。現在はテキーラ評価サイトにて蒸留所のランキングでNO.1になるほど評価されているブランド。

大変庭園が美しく、小ぶりの蒸留器やタオナなども見れるなど、テキーラ方面だと必見の蒸留所です。

Cascahuin(有名銘柄:カスカウィン、シエンブラ バジェス)

日本人で唯一テキーラ蒸留所にて働く景田さんが在籍する蒸留所。三箇所しか使用してないセメント発酵槽、他の蒸留所では見られないHorno de piedra(オルノデピエドラ/タテマドとも)と搾汁用のハンドクラッシュが見れます。タイミングが良ければ景田さんにアテンドいただけるかもしれません。

カスカウィンのセメントタンク

Orendain(有名銘柄:オレンダイン/グランオレンダイン)

テキーラ御三家にも数えられる名門蒸留所。歴史ある蒸留所で、庭園が大変美しく、そこで飲むカンタリートは大変美味しかったです。

ミクストのブランコテキーラがメキシコで一番売れているブランドですが、グランオレンダインは大変丁寧な作り方をしており、またテキーラマッチメーカーの無添加銘柄の認証をこれから受けるとのことです。大手蒸留所は一部では観光用蒸留施設とは別で蒸留施設を持っていると言われておりますが、オレンダインは全ての工程を見せてくれており、大変信頼ができる大手蒸留所です。

Tequileña(有名銘柄:ドン フラノ)

もともとロスアルトスエリアのアガベ農家が作っているドンフラノ。日本ではまだまだマイナー銘柄ですが、世界のテキーラマニアには大変人気の高いブランドです。蒸留所設備としてはスクリューミルというアガベをほぐして搾汁する独自の機械を特注で作って持っています。またコフィー式連続式蒸留機という古いスタイルの蒸留器を単式蒸留機と合わせて持っており、独自の設備がある蒸留所です。

ロスアルトスエリア

バジェスエリアに比べると行くのに距離もあるため、ハードルが多少ありますがロスアルトスエリアにも大変素晴らしいテキーラを作っている蒸留所が多いです。

Tapatio(有名銘柄:タパティオ、エル テソロ)

日本だとタパティオが流通しています。テキーラづくりの名門一家のカマレナ家が作っており、大変美味しい銘柄が多いです。9割のアガベを自社農園で賄っているだけあり、蒸留所周りのアガベ畑も大変美しいです。設備はタオナや木桶など伝統的な設備が多いですが、清潔感があります。

El Pandillo(有名銘柄:G4)

2022年末から日本でも輸入が始まったG4を作る蒸留所。タパティオと同じ一族のカマレナ家で、Tapatioの現当主のカルロスさんのお兄さんにあたるフェリペさんがオーナーです。見どころはなんと言っても搾汁機に独自のフランケンシュタインという搾汁機を使っています。

行くに当たっての参考情報

どのように飛行機で行くか

飛行機は行き方は主に2つあり、一つはメキシコシティ経由のグアダラハラまで国内線を使う行き方。もう一つはロサンゼルス経由のグアダラハラまで国際線を乗り継ぐ行き方。

メキシコシティ経由

メキシコシティ経由のメリットは、グアダラハラとの国内線の便数が多いので、メキシコシティで日帰りで軽く遊びたい場合に都合よく行き来できる。またロス経由と違い一度メキシコシティには入国しているので、空港外にでて遊ぶには出入国の手続きをしなくて良いので、気軽に遊べます。一方のデメリットとしては、ロサンゼルス経由よりも値段が高いです。国際線を運行しているのはANAとアエロメヒコの2社で、それぞれ毎日運行しており、どちらも時間帯は同じような時間に出ています。

ロサンゼルス経由

ロサンゼルス経由のメリットは、航空券の値段がやすいです。当然時期によっても違いますが、少なくとも筆者が行った時期(23年1月)はロサンゼルス経由のほうが安かったです。デメリットとしてはロサンゼルスで遊ぶとしたら出入国の手続きを二回することになるのです。

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どうやって行くのが最も安いか

一番のおすすめはANAのマイルを貯めて行くことです。別途燃油サーチャージはかかりますが、この方法で行くのが一番効率が良いと思います。ローシーズンだと往復4万マイル、レギュラーシーズンで5万マイルでメキシコシティまで行けるので、20万円程度は節約できることになります!!

ANA AMEXなんかだとクレジットカード代は高いですが、キャンペーン期間だと、入会時に通常カードで3ヶ月以内50万円利用で2万マイル、ゴールドカードで3ヶ月以内150万円利用で8万マイルがたまります。なにか大きな買い物をする前にこのカードを作って置けば、実質クレジットカード代と燃油サーチャージ代だけでメキシコシティまでいけます。

ゴールドカードなら二人でローシーズンに行けます!一人ならハイシーズンでもプレミアムエコノミーで7.7万マイル、ローシーズンならビジネスクラスでも7.5万マイルであれば良いので、優雅に行けちゃいます(ポイント数は2023年2月現在/時期によって異なるので、以下のリンク先を必ずチェック!!)

大富豪の方には、年会費16.5万円、300万利用で15万マイルというすごいカードもあります笑

空港からどうやって行くか

グアダラハラ空港に着いた後にグアダラハラの街中に行くには、タクシーで行くのが良いです。というかタクシー以外はハードルが高いです。Uberは空港内のロビー内で乗降が禁止されているらしく、空港から外れた場所で乗る必要があり、だいぶハードルが高いです。バスもあるようですが、筆者は疲れてわざわざリスクあるバスに乗りたくなかったので、やめました。

空港からタクシーで行く際は、まず荷物受け取り所から出口方面にあるタクシーチケットで、事前にチケットを買います。チケットは定額で、エリアごとに値段が決まっているようです。筆者はEXPOと呼ばれる展示場のあたりで360ペソ(約2,500円)で行けました。

いつ行くのが良いか

メキシコに行くとしたら、ご自身が休みの取りやすさや観光シーズンなど様々な要素があるかと思いますが、気候などの誰にも共通する要素でご説明できればと思います。

気候

メキシコ全般に言えることですが、雨季と乾季があります。6-9月が雨季にあたり、残りのシーズンが乾季です。雨季はアジアの南国のような気候とのことで、夕方に強いスコールが降るのです。雨季は東京の梅雨シーズンよりも降水量が多いので、雨が嫌いな人は避けましょう。

気温は年間通じて昼間がおおよそ日本よりも暑く、夜は日本よりも寒いです。筆者が行った1月は昼は25度くらい、早朝は5度くらいと大変気温差が激しいです。筆者は暑がりなので、ちょうどよい気候でしたが、自分の好みの気温を考えて選びましょう。

引用:ryoko.infoより

ホテルなどの価格

いくつかの観光ハイシーズンがあるようですので、事前に自分が行くタイミングのホテル代を確認しましょう。死者の日のようなイベント時期に行くと楽しめると同様に、ホテル代などが高騰します。筆者が当初行こうとした死者の日前後だと、私が泊まったヒルトン・グアダラハラというホテルで値段が通常1.5万円→4万円くらいまで上がっていました。なにかのイベントと併せて行きたいという方にはぴったしですが、6泊するとして一泊2万円上がったら12万円も予算が増えるのはキツイ方も多いのではないでしょうか。ちゃんと事前に費用は確認の上で、旅程を決めたほうが無駄な出費は減らせます。

蒸留所の観光シーズン

筆者が聞いた限りの情報で行くと、クリスマス前後は避けたほうが良いです。メキシコはカトリックの国なので、クリスマス前後は休暇を取る人が多いようです。
また筆者が行こうとした蒸留所でも1月はシーズン的に受け入れをしていないというところが2箇所、ドンフラノは年二回程度製造を休んでいる月があり1月がこれにあたるということで、製造設備は見れたものの、製造現場は見れなかったのが残念です。絶対に見たい蒸留所がある場合はそこだけでも自力で連絡してそこがやっているか確認してから訪問するのが良いです。

また行く日程にもよりますが、日曜は蒸留所が休みなのは当然ですが、月曜日はどうやら避けたほうがベターです。なぜなら中小の蒸留所は日曜休んで、月曜日から製造を再開するため、月曜日はアガベがまだ入荷しておらず、搾汁工程を見れないケースが多いようです。旅程と見たい蒸留所数にもよりますが、月曜日は近郊都市に行くなどして、蒸留所訪問を避けることも検討してください。

その他参考情報

その他のメキシコ旅行に関する参考情報をお知らせします。

メキシコペソへの換金

メキシコの通貨はメキシコペソです。人によっては日本で多額の円をメキシコペソに替えよう、もしくは日本円を現地で替えようと思う方もいるかもしれませんが注意が必要です。

理由は日本円をメキシコペソに替えると流通量が少ないこともあり、無茶苦茶手数料が高いです。具体的には為替市場で1ペソあたり6.95円の翌日に成田空港で替えると8.95円になっているのです。手数料で約30%近くかかっています。メキシコでは日本円を換金してくれない両替所が多く、してくれても手数料は高いです。

一方、オススメの換金方法は2つあって、まず日本で米ドルに替えて、メキシコで米ドルからペソへ交換する方法です。日本でもメキシコでも当然米ドルの外貨交換量は多いので、それぞれ3%程度の手数料で済んだはずです。

ただし現地に着いて、一定程度はペソが無いと、飛行機遅延で両替所やっていないなどの可能性もあります。そのためトラブル対応(タクシー代など)できるくらいのペソは換金してから行きましょう。

次のオススメの方法はVISA Plusを使った海外キャッシングです。こちらは海外旅行に行き慣れた方だと一般的な手法に成っていると思います。簡単に説明するとVISA Plusのロゴが裏面に入ったクレジットカードかデビットカードで海外のATMでキャッシングもしくは口座出金出来るものです。(クレジットカードはキャッシング出来る契約に限る)クレジットカード会社/銀行からは金利/手数料が取られます。またメキシコのATMだと数百円から千円程度のATM利用料が取られるようです。大きめの金額を引き出す場合はATMが有利です。

あと注意すべき点としては、ATMにカードが飲み込まれる可能性があります。飲み込まれた場合にすぐに対処できるように、銀行窓口横のATMで引き出しましょう。(筆者はベトナムのATMで3枚飲み込まれたことがあります)

クレジットカードの使える場所

多くのサイトではメキシコペソはクレジットカードは使えないという記事を見ると思います。実際、メキシコのクレジットカード普及率は低いらしいです。ただ旅行客が行く場所で、使えないのかというと一概にそんなことも無いと感じました。

ホテル、空港などは当然使えますし、バーやレストラン、コンビニ、食器屋、酒屋などでは使えました。観光地であれば比較的カジュアルなレストランでも使えた印象です。当然、屋台や一部の食堂、お土産屋などは使えないケースもあるので、上記の現金を確保する手段は複数持っておきましょう。

ホテルアメニティ

ホテルのアメニティは注意が必要です。日本だとビジネスホテルでも歯ブラシやドライヤーが付いていないホテルは存在しないと思います。一方メキシコで筆者が泊まったHiltonだと歯ブラシなし、アランダスで泊まった五千円くらいのホテルだと歯ブラシとドライヤーが無かったです。更に安いホテルだとシャンプーなども無いところもあるようなので注意してください。

おすすめのホテル

ホテルを取るのにおすすめできないエリア

前述の治安に関する項でも記載したとおり、Centroというエリアにホテルを取るのは避けるか、夜に出歩くのはやめましょう。カテドラル(大聖堂)があり、観光の中心地ということもあり、また名前が中心という意味もあり予約しがちです。ただCENTROは昼間に観光するのは良いですが、夜間は出歩くことをガイドに止められるようなエリアです。他にはテキーラへのバスが出ているCentral Vieja Guadalajaraの回りも治安があまり良くないとのことです。

ホテルを取るのにおすすめなエリア(23年2月現在)

グアダラハラで泊まる際のオススメエリアとホテルをご紹介します。前述の通りCentroエリアは避けたほうが良いですが、意外と近くの”Colonia Americana”といったエリアは夜も活気があり、比較的治安は良いそうです。アミさんに聞いた比較的泊まっても大丈夫なエリアは以下GoogleMAPに記載しました。あくまでも23年2月現在の情報となりますし、自分で自分の身を護る意識は忘れないようにしましょう。

グアダラハラのおすすめホテルエリア - Google マイマップ
グアダラハラのおすすめホテルエリア

おすすめホテル

時期にもよりますが、おおよそ1万円前後〜2万円くらいのホテルを以下掲載します。治安が比較的良い前述のエリアからアミさんに選定して頂いておりますので、ご参考にしてください。

Casa Bosque Eduviges

Love It Consulado

Krystal Urban Guadalajara

Fiesta Americana – Guadalajara(朝食バイキング美味しい)

その他該当エリア内で2万円以上する高級ホテルは以下となります。

Villa Ganz Boutique Hotel

GALA Hotel Boutique

編集後記

筆者も色々な地域に行っておりますが、テキーラ蒸留所への旅行はその経験自体、景観の美しさなど総合的に大変素晴らしい体験でした。治安に不安も覚える方もいると思いますので、本ページをご確認いただき、可能な限りリスクを減らし、楽しく過ごしてください。きっと一層テキーラが好きになりますし、楽しめるようになると思います。

本記事のまとめ

  • テキーラ蒸留所見学は現地でしか経験出来ない素敵な体験
  • テキーラ以外にも素敵な経験ができる
  • 危険なエリアもあるので、ガイドや通訳を雇うなど、安全には最大限の配慮をする
  • 積極的なコミュニケーションや事前の勉強、相手へのちょっとした気持ちが楽しむための秘訣
  • 行く時期は自身の都合と現地のホテルの値段をちゃんと調べてから行く

本記事で紹介した蒸留所の詳細

以下に本ページで紹介した蒸留所のブランド紹介を記載しました。是非行く前にはチェックしてから赴いてください。今後メキシコ現地での情報もアップデートしていきます。ただ私の記事もいつか古い情報になるので、何か最新の情報が有ったらアドバイスをください。

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