本日は筆者おすすめのテキーラの飲み方、ソーダ割(ハイボール)についてご説明して参ります。
テキーラのおすすめの飲み方はハイボール!
テキーラはショットで一気に飲まれることが日本ですが、実は様々な飲み方ができます。例えば、テキーラの香りや味わいを感じたい時はストレートでチビチビと飲み、カクテルでフルーツとのマリアージュを楽しんだりと色々あります。
その中でも、オススメなのがソーダ割です。
テキーラはハイボールがおすすめな3つの理由
ソーダ割が数ある飲み方でもおすすめな理由は、テキーラの銘柄ごとの個性を感じられる飲み方ながら、どんな時でもさっぱりと度数が低く飲めるまた食中酒としても最適からです。
テキーラハイボールは個性が感じられるのか
テキーラの飲み方でもカクテルにすると度数が下がるケースが多いですが、やはりテキーラの銘柄ごとの香りや味わいなどはフルーツやリキュールの香りで埋没してしまいがちです。一方、ハイボールにするとテキーラの個性がしっかりと感じられて、味わい(甘さ、辛さ、苦さ)と香りを感じられます。
ウィスキーのハイボールをいろいろな銘柄で飲まれる方であればわかると思いますが、同様にテキーラハイボールも、銘柄ごとの個性を感じられるため大変おすすめの飲み方です。
食中酒でも、食後酒でもピッタリ
テキーラのストレートやロックは度数も高く、やはり食事に合わせるのは難しいと思います。またカクテルもテキーラ以外のフルーツやリキュールの個性が強く、食事に合わせる選択肢に上がるとしたら、パロマやストローハットでは無いかと思います。そんな中、ハイボールは適度なテキーラの甘さ、スパイシーさ、香りを感じつつ、ソーダのサッパリ感もあるので、どんな食事でも合うと思います。度数も低いので、食後にスナックと合わせて飲むにもぴったりだと思います。実際、日本のテキーラバーやメキシカンレストランに行くと、それぞれハイボールに合うおすすめの銘柄を選択してテキーラハイボールを作ってくれることが多いです。お店によってはテキーラをブレンドして、ソーダ割り用に提供してくれる店もあります。
自宅での美味しいテキーラハイボールの作り方
一般的なウィスキーのハイボールと同じ作り方で問題ありません。ただし作る際に一手間加えることで、更に美味しくなるので、以下をご参照ください。
- グラスに氷を一杯に入れる。
※氷は自動製氷ではなく、市販のほうが溶けづらい - テキーラをグラスの1/4程度まで入れる
- 10回程度回転させ混ぜることで、グラスとテキーラをしっかりと冷やす
※ソーダを入れてから冷やそうとすると、炭酸が抜けるから注意 - 氷が溶けた分、氷を補充
- ソーダをゆっくりとグラスの縁から注ぐ
- 上下に3回程度氷を動かし終了
※上下に動かすことで、比重の違うアルコールとソーダが混ざります
またウィスキーのハイボールでは、最後にレモンを入れるレシピが有ります。、これをテキーラでやってしまうと個性が感じづらくなるため、個人的にはおすすめしませんので、初めて行ったバーでオーダーする際には、レモンなどは入れないようにオーダーしたほうが良いと思います。
柑橘系の爽やかさを感じたい場合は、数滴垂らすか、レモンピールのオイルを飛ばしてもらうくらいがちょうどよいと思います。
テキーラハイボールにおすすめの銘柄
テキーラハイボールに合う条件
どういう銘柄がぴったりか?という問に対しては個人の好みによる部分も大きいため、ここでは私の選定基準を以下の3点記載しました。
- 味わいが濃い
- 熟成が進みすぎていない
- 値段があまり高くない
味わいが濃いほうが、ハイボールにしたときに味わいが折れずに飲めます。
また熟成が進みすぎていないことを記載しておりますが、ストレートで飲むときには美味しく感じる樽感が、炭酸で樽の苦味が出るように私は感じます。そのためレポサドぐらいの銘柄にするか、アネホでも新樽ではなく中古樽を使用した銘柄のほうがおすすめです。
値段については、いくらハイボールが個性が感じられてるとはいえ、高級な銘柄の繊細な味わいまでは拾えないことが多いので、高すぎる銘柄は避けたほうが良いと思います。
私がおすすめするテキーラハイボール用の銘柄
カスコヴィエホ ブランコ・レポサド:安くて、濃厚な味わい。ロスアルトス地方
1800レポサド:クエルボの上位ライン1800。値段の割にしっかり系。
ドンナチョブランコとレポサド:アガベ農家が作る、濃厚かつ複雑な味わいのロスアルトス産
テキーラハイボールにオススメのグラス
ハイボールにおすすめのグラスは「飲み口が広い」「飲み口が薄い」「壊れにくい」「容量が大きい」の3点がポイントだと思います。
飲み口が広いと口全体に広がり、ハイボールにはぴったりだと思います。ストレートだと径が狭いほうが個人的にはおすすめですが、ハイボールは度数も下がり、舌全体で味わったほうが良いと思い、径が広いのをおすすめします。また飲み口が薄いのは、口触りもよく、こころなしか味わいも直感的に感じられるので薄いほうがおすすめです。
そんな中最近、私がヘビーユースなグラスは木村硝子の14ozMタンブラーです。上記の条件を全て満たしているグラスかつ、お値段も2,310円とお安いため、ガシガシ使っています!「M」がつかないタンブラーは径が狭く、背が高いタイプです。こちらもハイボールに悪くないですが、個人的にはMタンブラーがおすすめです。
ちなみにタンブラーと合わせて購入したバーディのバースプーンが大変使いやすいので、ハイボールづくりに合わせておすすめです!
豆知識:ハイボールの由来/呼称
ハイボールの由来
ハイボールの由来は諸説あるようですが、有名なのはゴルフ場でウィスキーのソーダ割りを飲んでいた人のところに、高く打ち上がったボールが来たことなどが由来となっているようです。その他諸説はサントリーさんのHPに記載があるため、ご参考まで。
テキーラ・ハイボールと呼ぶかソーダ割りと呼ぶか
またテキーラの場合に、ハイボールと呼ぶか、ソーダ割りと呼ぶかは、それぞれこだわりがあると思います。私はソーダ割りと呼ぶことが多いのですが、伝わりやすさからこの記事ではハイボールと記載しております。オーダーするときは、ハイボールでもソーダ割りでも伝わると思うのですが、レシピで前述したとおり、ハイボールと言うとカジュアルなバーやレストランではレモンを入れてしまうこともあると思うので、注意が必要です。
最終的には自身が頼みたいものをオーダーできれば良いと思うので、どちらでも良いと思います。ただ余計な情報を伝えなくとも、飲みたいものが伝わりやすいのはソーダ割りですかね。
ぜひテキーラを楽しんでください!
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著者情報
- 著者名:テキーラダディ
- 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
- 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
- テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。
Twitterはおすすめ銘柄などを発信
筆者のインスタでは蒸留所の美しい風景などをアップしています。ぜひフォローしてください!
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