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テキーラブランド、オルメカ (Olmeca)を徹底解説

olmeca テキーラ銘柄紹介

本サイトはテキーラの魅力を発信するため、未成年者の閲覧を禁止いたします。

本日はテキーラブランドの中でもコアファンの多い、オルメカを紹介してまいります。

ロスアルトス生まれのオルメカ(Olmeca)

オルメカ(Olmeca)の歴史

オルメカの歴史は1967年に始まっております。50年というとテキーラ全体の中では老舗とも新興とも言い難いです。一方、ロスアルトスというエリアでは比較的老舗に分類できると思います。
テキーラはハリスコ州の中でもバジェス地方とロスアルトス地方というエリアで作っているのですが、バジェス地方はクエルボの1795年創業を始めとし比較的古いです。一方、ロスアルトス地方はアメリカでのテキーラが流行したここ50年以内のブランドが多いです。
そのためオルメカの1967年はギリギリ老舗と言えるのではないでしょうか。
(他にはドンフリオの1942年やカマレナの1938年、カサドレスの1973年なんかがあります。)

オルメカ(Olmeca)の由来

ではオルメカとはどういう意味でしょうか。

オルメカ(Olmeca)は、紀元前1200年頃から紀元前後にかけ、先古典期のメソアメリカで栄えた文化・文明である。アメリカ大陸で最も初期に生まれた文明であり、その後のメソアメリカ文明の母体となったことから、「母なる文明」と呼ばれる

Wikipediaより

上記の通りオルメカとはアメリカ大陸にあった文明のことで、文明が遺した巨大な人頭像がオルメカのアイコンとなっております。

ウィキペディアより

オルメカのラインナップ

オルメカには主に2ラインあり、いわゆるミクストテキーラの「オルメカ」とアガベを100%原料とした「オルメカ アルトス」です。

銘柄名分類熟成度数値段
オルメカ シルバーTequila(ミクスト)ブランコ40¥2,000
オルメカ レポサドTequila(ミクスト)レポサド40¥2,000
オルメカ アルトス プラタ100% Agave Tequilaブランコ38¥3,500
オルメカ アルトス レポサド100% Agave Tequilaレポサド38¥4,000
日本国内向けに限定/値段は大手通販サイトを参考

個人的にオルメカの好きなところはミクストテキーラのオルメカもしっかりと作り込んでいるところです。

【個人的な思い出話】

今から10年以上前に、カナダに短期留学していたとき、メキシコ人のルームメイトがいました。彼はほとんどビールを飲んでいたのですが、たまには違う酒を飲もうと酒屋に行ったところ、テキーラを買おうとなりました。
ただ当時、カナダはそこまでテキーラが今ほど人気じゃなかったのか、比較的安い銘柄だとクエルボ・サウザ・オルメカの3銘柄しかなく、彼は迷わずオルメカを選んでおりました。
当時、オルメカを飲んだことなかった私はクエルボやサウザじゃないの?と聞いたところ、「味で選ぶならオルメカだ」って言っていたのが大変印象的でした。

オルメカ アルトスができた経緯

オルメカ アルトスができたのは、著名なバーテンダーHenry Besant氏とDre Masso氏がオルメカのマエストロ・テキレロ(テキーラ職人)Jesús Hernandez氏に会ったことがきっかけです。
バーテンダーの2人の意見も踏まえながら、長年のテキーラ作りをしてきたJesus氏の経験をもとに、3人のこだわりがつまったテキーラがアルトスです。

Dre Masso
DRE氏difford’s guideより

バーテンダーの方の意見を活かして作られているだけあり、オルメカアルトスはDrink Internationalの有名バー約100店における調査で、売れているテキーラブランドとして6位になっております。

オルメカのこだわりの作り方

ミクスト テキーラのオルメカの作り方

多くのミクストテキーラはコラムと呼ばれる連式蒸留器で製造されます。
製造効率は良いですが、一般的には単式蒸留機で2回蒸留したほうが良い味わいとされます。
(中にはエスポロンテキーラのように単式と連式を組み合わせるブランドもあります)

連式蒸留器/テキーラジャーナルより

また単式の中でも特にテキーラ好きに好まれるのが、銅製でできた単式蒸留機です。
人によってはコイルだけ銅製でも良いと言われます。
オルメカはミクストテキーラにしては珍しく銅製の単式蒸留機で2回蒸留します。

オルメカの蒸留器/alcademicsより

また蒸留以外にもレポサドは6ヶ月熟成させる本格派です。
試すなら特にレポサドがおすすめです。

オルメカ アルトスの作り方

オルメカの中でもアルトスは作り方が異なります。
作り方の特徴としては、タオナと呼ばれる石臼で原料のアガベをすり潰しています。タオナは昔ながらの作り方で手間とアガベからの糖分搾汁率が悪いため、備えている蒸留所は少ないです。
タオナで使用したアガベの繊維は発酵時に液体と一緒に発酵されます。繊維を一緒に発酵されたテキーラはバガス香と呼ばれる独特な香りを持ちます。
オルメカ アルトスでは現代的なローラーミルとタオナを併用しています。
オルメカアルトスは4千円以下で買えますが、この値段でタオナを使用するテキーラはほぼないです。(他にはパトロンなど)

オルメカのタオナ/alcademicsより

オルメカ(Olmeca)のおすすめ銘柄

オルメカは銘柄数が少なめの銘柄ですが、ほぼ全ての銘柄がおすすめです。

オルメカ レポサド

正直、プレミアムテキーラ(100%アガベ)をおすすめしている当サイトですが、このレポサドはイチオシで、大変飲みやすいです!
2,000円以下で買える銘柄の中ではしっかりとコクが有り、ミクストとバカにせず一度飲んでみてほしいです。ただストレートと言うよりはソーダ割りやパロマなどのカクテルが良いです。

おすすめ度:★★★+

オルメカ アルトス プラタ

3,500円ぐらいでこの銘柄が買えるのは貴重。
値段の割に味の濃厚さと香りのパンチがしっかりとしている。
レポサドにしてもそうだが、元はバーテンダーの方々がカクテルのために作ったとは思えない濃厚さが最高です。
香りは濃厚な甘いアガベとバガスの要素を感じつつ、シトラス感もあります。

飲み方はストレートでも当然良いです。ただソーダ割りやカクテルでも味わいの腰が折れずに、ちゃんと個性を発揮してくれます。

おすすめ度:★★★★

オルメカ アルトス レポサド

プラタと同じくコスパが良い銘柄。5千円でも良いかと思う味わいです。
オレンジやアガベの香りも感じつつ、バガス香をしっかりと感じます。適度な甘さとスパイシーさを感じ、4千円前後で買える銘柄とは思えないです。

ストレートでもソーダ割りでもおすすめです。

おすすめ度:★★★★-

編集後記

買いたい場合は、、、

いかがでしたでしょうか。
飲みたくなってみたという方は、ぜひ以下から各銘柄をご購入して見ください。

オルメカ レポサド

オルメカ アルトス プラタ

オルメカ アルトス レポサド

テキーラをもっと知りたくなかった方用リンク集

テキーラ自体をもっと知って、楽しく飲みたいという方は、以下リンクをご参考にしてください。。

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テキーラの基礎知識

テキーラの一歩進んだ知識

著者情報

  • 著者名:テキーラダディ
  • 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
  • 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
  • テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。

Twitterはおすすめ銘柄などを発信

筆者のインスタでは蒸留所の美しい風景などをアップしています。ぜひフォローしてください!

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