テキーラの飲み方に関する記事でもカクテルを紹介しましたが、本記事ではカクテルを本格解説。
テキーラを普段ショットで飲むという方は是非いろいろなテキーラカクテルをゆっくり楽しんでみると新しい世界が広がると思います!
各カクテルにオススメのテキーラ銘柄もご紹介します。
甘すぎないテキーラ・カクテル
テキーラを使ったカクテルの特徴としては、塩を使ったカクテルの多さだと思います。メキシコやメキシコ移民の多いテキサスがやはり暑いことが影響してるのかなと思います。暑い日に外で飲むのに、個人的におすすめです!
メキシコでの人気No.1テキーラ・カクテルはパロマ
メキシコで一番飲まれているカクテルと言われます。
テキーラとグレープフルーツ、塩とソーダを入れるといった簡単なレシピながら、爽やかな甘さと苦さ、テキーラの風味を感じやすいカクテルです。
材料・作り方・おすすめのテキーラ銘柄
【材料】
- テキーラ30ml(基本はブランコテキーラ)
- グレープフルーツジュース30ml
- ソーダ適量/塩軽く振る
グラス:コリンズグラス等
【作り方】
- グラスに氷をいっぱいに入れる
- テキーラとグレープフルーツジュースを上記量入れて残りをソーダで満たす。
- 最後に塩をパラッと振ります。
(はじめにグラスをスノースタイルで作っておくのもOK!)
オススメテキーラ:カスカウィンブランコ、アガバレス、アガベブーム
名前の由来・意味
パロマはスペイン語で鳩の意味になります。
起源は諸説あるそうですが、テキーラ村のLa Capillaというバーが発祥という説が最も有力といわております。テキーラ村に行く際にはぜひ本場のパロマを飲んでみたいですね!
アメリカでの人気No.1テキーラ・カクテルはマルガリータ
アメリカ向けのテキーラブランドのサイトを見ると、大半のサイトで自社ブランドのマルガリータレシピを公開しています。それぐらいアメリカでは市民権を得ているテキーラカクテルがマルガリータです。その人気から発祥が論争になるほどです。
その人気の高さから、様々なレシピがありますが以下では、一般的なレシピをご紹介します。
材料・作り方・おすすめのテキーラ銘柄
【材料】
- テキーラ30ml
- ホワイトキュラソー15ml
- ライム15ml
- 塩適量
【作り方】
- 先にグラスをスノースタイルにしておく
- スノースタイルはグラスの縁にライムの液体を塗り、塩を付けて口が当たる部分に塩がついている状態
- 材料を氷を入れたシェーカーに入れて、シェイク
- スノースタイルにしたグラスに注ぐ。
グラス:マルガリータグラス、カクテルグラス
グラスはマルガリータグラスが基本だが、普通のカクテルグラスでも十分である。
オススメテキーラ:カスコヴィエホ、テキーラ5、アガベブーム
【参考スノースタイルの作り方】
名前の由来・意味
マルガリータとはスペイン語圏の女性の名前です。
このテキーラの起源は、前述の通り諸説あります。アメリカで1949年ジャン・デュレッサーが考案して自分の亡くなった恋人の名前をつけた説。また1936年メキシコのホテルのバーテンダー考案説などがあります。詳しくはウィキペディアをご参照ください。
暑い日にはフローズンマルガリータ
暑い日には最適なフローズンカクテル。そんな中でも大人気のマルガリータのフローズンがこちらです。ただしマルガリータと違うのは氷で冷えるため、甘さが感じづらくなるため砂糖やシロップを1杯足すと良いと言われております。
フローズンスタイルにするために、ブレンダー・ミキサーが必要になりますが、女性や暑い日には大人気のカクテルなので覚えておくと良いと思います。
材料・作り方・おすすめのテキーラ銘柄
【材料】
- テキーラ40ml
- ホワイトキュラソー10ml
- ライム10ml
- シロップ1杯
- 塩適量
- 氷:製氷機でできるものなら4-5個くらい
【作り方】
- 先にグラスをスノースタイルにしておく
- 液体の材料をすべてミキサーに入れます
- その後に氷を入れて、スイッチを入れる
(氷をクラッシュアイスにしておくと簡単だが、めんどくさい場合は大きいままでも、振ったりしたらどうにかなる)
グラスはマルガリータグラスが基本だが、普通のカクテルグラスでも十分である。
オススメテキーラ:カスコヴィエホ、テキーラ5
テキーラカクテルにホワイトキュラソーは何を使うべき?
上記のカクテルを作る際は、ホワイトキュラソーはコアントローかパトロンのシトロンジがおすすめです。
コアントローのほうが、パンチはあるかと。ただパトロンのシトロンジはもう少しナチュラルな味わいといった印象です。テキーラをアルコール分として使っているので、馴染みやすい感じはあります。
最近の流行りはトミーズマルガリータ
アメリカでここ数年流行っているマルガリータが、トミーズマルガリータです。
サンフランシスコ・ベイエリアのメキシカンバー「Tommy’s」のオーナーバーテンダーのフリオ・ベルメホ氏が考案したもの。
マルガリータとの違いは、テキーラに必ずアガベ100%のテキーラを使うこと、ホワイトキュラソーではなくアガベシロップを使うことです。
アガベシロップはテキーラの発酵させる前のシロップで、健康志向から日本でも流行っている甘味料です。(アガベシロップだけを入れると混ざりづらいため、事前に水とシロップ1:1で希釈しておく)
材料・作り方・おすすめのテキーラ銘柄
【材料】
- テキーラ30ml
- アガベシロップと水を混ぜた液15ml
- ライム15ml
【作り方】
- シェーカーに氷と材料を入れてシェイク
- ロックグラスに氷を入れておき、そこへシェイクしたものを注ぐ。
通常のマルガリータと違い、シェイクしたものを氷に注ぐのも特徴的。
グラス:ロックグラス
オススメテキーラ:アガベブーム、カスコヴィエホ、テキーラ5
名前の由来・意味
Tommy’sのオーナーであるフリオさんは、伝統的なマルガリータだけでは満足できなかったからトミーズマルガリータを作ったそうです。100%アガベのテキーラのブーム、健康志向によるアガベシロップの知名度向上もある現代だからこそ、大変有名になっているのでしょうね。
個人的オススメなストローハット
個人的には大好きなトマトを使うカクテルのストローハットです。
トマトはメキシコ料理でよく使われており、相性が良いのはもちろんです。
テキーラとツマミになるスープを一緒に飲んでいるような感じですので、塩分はお好みで。
材料・作り方・おすすめのテキーラ銘柄
【材料】
- テキーラ30ml
- トマトジュース適量
- カットレモン1個
- 調味料各種お好み
【作り方】
- グラスに氷を入れ、テキーラと調味料を注ぐ
- あとからトマトジュースを満たし混ぜる
グラス:ロックグラス、コリンズグラス等
調味料の例:ウスターソース、塩、胡椒、タバスコ、にんにくなど
個人的には結構しょっぱめにして飲みたいので、ウスターソースを小さじ2、塩を入れて混ぜたあとに、仕上げで胡椒を振るのが好きです。
オススメテキーラ:1800レポサド
名前の由来・意味
ストローハットとは麦わら帽子のことですね。
定番のテキーラ・トニック(テコニック)
Theシンプルなテキーラカクテルです。
大体どこの踊るClubでも作ってくれるので、飲んだことがある方も多いのではないでしょうか。
ただしっかりと100%アガベのテキーラで作るとスッキリ飲めるので是非試してみてください。
ロックグラスでアルコール度数強めも個人的にはおすすめです!
材料・作り方・おすすめのテキーラ銘柄
【材料】
- テキーラ30ml
- トニックウォーター適量
- カットレモン1個
【作り方】
- グラスに氷を入れ、テキーラを注ぎバースプーンで10回ほどステア
- トニックウォーターでグラスを満たして、氷を上下にすることでトニックウォーターとテキーラを混ぜる
- 軽くレモンを絞って添えて出来上がり。
グラス:コリンズグラス等
オススメテキーラ:カスカウィンブランコ、アガベブーム、アガバレス
甘さしっかり系テキーラ・カクテル
色合いがきれいなテキーラ・サンライズ
メキシコ公演で大変気に入ったローリング・ストーンズのミック・ジャガーが世界に広めたカクテルです。
先にテキーラとオレンジジュースをしっかりと混ぜて、ゆっくりとグレナディンシロップを注ぐのがきれいなテキーラサンライズを作るときのポイントです。
材料・作り方・おすすめのテキーラ銘柄
【材料】
- テキーラ30ml
- オレンジジュース適量
- グレナディンシロップ小さじ2杯
【作り方】
- グラスに氷を入れ、テキーラを入れてオレンジジュースでグラスをいっぱいにします。
- しっかりと混ぜます。
- 液面が落ち着いてから、グラスの縁(ふち)からゆっくりとグレナディンシロップを注ぎます
グラス:コリンズグラス等
オススメテキーラ:アガベブーム、アガバレス
名前の由来・意味
オレンジジュースを朝焼けの空、グラスの底に沈んだグレナディンシロップを太陽に見立ててこの名前がついたそうです。もともとはメキシコの一部で飲まれるマイナーカクテルだったそうです。これを前述の通りローリング・ストーンズが世界に広めたとのことです。
コーヒーリキュールを使ったテキーラカクテルのブレイブ・ブル
コーヒーリキュールを使ったカクテルとなるとカルーアミルクが日本では大変有名ですが、もっと大人な雰囲気のコーヒーカクテルもあります。
ブレイブ・ブルはテキーラとコーヒーリキュールのカクテルです。せっかくなのでパトロンのXOカフェという100%アガベテキーラを使用したコーヒーリキュールがおすすめです!
材料・作り方・おすすめのテキーラ銘柄
【材料】
- パトロンシルバー40ml
- パトロンXOカフェ20ml
(他のテキーラ、カルーアなどでもOK)
【作り方】
- グラスに氷を入れる
- 材料を全て入れてステア。
グラス:ロックグラス
オススメテキーラ:パトロン
名前の由来・意味
アルファベットで書くと、Brave Bullです。日本語にするとBraveは勇気ある・勇猛なで、Bullは雄牛のことです。つまり、勇猛な雄牛といったところでしょう。名前の割には甘さもあり、飲みやすいですが度数はそれなりに高いので飲みすぎて酔っ払いすぎないように注意です。
エル・ディアブロ
日本語にすると悪魔という意味のテキーラです。
色味が悪魔っぽい色だからこの名前だそうです。
材料・作り方・おすすめのテキーラ銘柄
【材料】
- テキーラ30ml
- カシスリキュール15ml
- ジンジャエール適量
- カットライムかレモン
【作り方】
- グラスに氷を入れ、テキーラとカシスリキュールを入れて混ぜる
- ジンジャエールでグラスを満たして、氷を上下に上げ下げして混ぜる。
- カットライムを軽く絞って入れる。
グラス:コリンズグラス
オススメテキーラ:アガベブーム、アガバレス
アイス・ブレイカー
砕氷船の名前のテキーラカクテル。
グレナディンシロップの色が鮮やか。
材料・作り方・おすすめのテキーラ銘柄
材料:テキーラ30ml/ホワイトキュラソー15ml/グレープフルーツ40ml、グレナディンシロップ小さじ1杯
グラス:ロックグラス
作り方:シェーカーに氷と材料をすべて入れて、シェイク。
ロックを入れたグラスにシェークしたものを注ぐ。
オススメテキーラ:アガベブーム、アガバレス、1800ブランコ
強そうな名前の割に甘さもあるマタドール
闘牛士という意味の名前のテキーラカクテル。
パイナップルとライムが良い甘さとさっぱり感を出してくれます。
材料・作り方・おすすめのテキーラ銘柄
【材料】
- テキーラ30ml
- パイナップルジュース45ml
- ライム15ml
【作り方】
- グラスに氷を入れる
- 材料をすべて入れてステア
グラス:ロックグラス
オススメテキーラ:アガベブーム、アガバレス
モッキンバード
モッキンバードは鳴き声を真似する鳥のこと。
メキシコ周辺に生息する鳥だが、決してカクテルの色と同じ緑色ではない。テキーラの産地に生息することからこの名前になったそうである。
材料・作り方・おすすめのテキーラ銘柄
【材料】
- テキーラ30ml
- クレーム・ド・ミント15ml
- レモンorライム・ジュース15ml
【作り方】
- シェーカーに材料を入れてシェイク
- グラスに注ぐ
グラス:カクテルグラス
オススメテキーラ:アガバレス
カクテルに合わせるのにオススメテキーラ
カクテルに多様な味があるのと同様、テキーラにもいろいろな味があります。
すべてのテキーラカクテルで同じテキーラであるべきとは個人的には思わないです。
前提としてすべてアガベ100%テキーラであるべきと思いますので、以下はすべて100%アガベです。
各カクテルに合わせるべきテキーラを以下記載しました。
苦味・塩味があるカクテルに使用すべきテキーラ
グレープフルーツの苦味と塩味がしっかりとあるパロマなどには、辛味とスッキリとした甘さのバジェス地方のテキーラが良いと思います。
基本はブランコが良いと思いますが、軽めの熟成感のレポサドも良いと思います。
またアガベブームはロスアルトスとバジェス地方の両方の原料を使用しているため、バランス良く使えると思います。
マルガリータに使用すべきテキーラ
マルガリータにはロスアルトス地方のテキーラがぴったしだと思います。
味わい的には苦味も塩味もあるのですが、ロスアルトスの濃厚でクリーミーな甘さがショートカクテルで苦味も塩味もあるマルガリータにはぴったしかと思っています。
甘さがしっかりあるカクテルに使用すべきテキーラ
甘さがしっかりとあるカクテルには、スッキリとしたバジェス地方のテキーラが良いと思います。
テキーラカクテルためのグッズ
バーツールは初心者であればセットになっているものが良いと思います。
最低、バースプーン、ジガーカップ(計量するやつ)、シェイカー、ミキシンググラスがあれば良いので、最低限の価格で全部揃えると良いでしょう。
フローズンマルガリータ用にミキサー
意外と安くて6,000円くらいで買えます。私はミキサーでタコスのサルサづくりなんかもします。タコスのページも見てみてください!!
テキーラの基礎知識まとめ
いかがでしょうか、テキーラのそもそもの知識を増やしたい方は以下をご覧になってください。
筆者渾身のテキーラ解説動画
筆者のおすすめテキーラ
テキーラの基礎知識
テキーラの一歩進んだ知識
著者情報
- 著者名:テキーラダディ
- 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
- 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
- テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。
Twitterはおすすめ銘柄などを発信
筆者のインスタでは蒸留所の美しい風景などをアップしています。ぜひフォローしてください!
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