本日は安旨系テキーラ、テソロアスルを紹介します。値段的に1,490円(税込み)と100%アガベテキーラの中ではトップクラスに安いです。
テソロアスルは名門蒸留所での製造
テソロアスルはテキーラ業界の中でも名門蒸留所で製造されております。
蒸留所はジョージ・クルーニーのCasamigosを作っていた蒸留所
現在はディアジオに買収され、ジョージ・クルーニーのCasamigosはDiageo México Operaciones, S.A. De C.V.(NOM1609)で製造されていますが、買収前は今回ご紹介するテソロアスルを製造しているProductos Finos de Agave, S.A. de C.V.(NOM1416)で製造しておりました。
参照:テキーラのNOMとは
現在はアラクラン(Alacran)を製造
Casamigosの製造は終了しておりますが、有名ブランドではアラクランを製造しております。
アラクランのブランドオーナーはメキシコ国内のオーナーです。
一方、テソロアスルは蒸留所が運営するブランドとなります。
日本専用ブランド?
アメリカ向けはTESORO MIO、メキシコ向けはだいぶ違うブランド
蒸留所のウェブページを確認すると、日本のテソロアスルと同じラベルでTESORO MIOというブランドがあります。
逆にTESORO AZULはぜんぜん違うボトルになっています。
ブランドのFacebookページを見ると売り出し方もおしゃれ系ブランドになっており、レポサドは販売がないようです。
そのため日本で飲めるTESORO AZULはアメリカ向けのTESORO AZULをラベル買えたものではないかと思います。
正式名称はテソロ アズール?テソロアスル?
ボトルの裏のラベルのシールを剥がしてみると、日本語で「てソロ・あずる」と謎な日本語で記載されております。おそらく現地に発注した際に現地の印刷が誤ったのかと思います。販売サイトではテソロアズールと表記されており、販売元としては正式名称はテソロアズールなのだと思います。
AZULはスペイン語で青という意味です。一般的にはアズルと発音することが多いようですが、テキーラ業界では、テキーラの原料Agave Azulという品種を、アガベアスルというふうに呼称します。そのため当サイトでこのブランドは基本的にはテソロ アスルと表記します。
輸入元はリカオー?
輸入元はルミノヴィーノとなっておりますが、住所は徳島市東沖洲2丁目43-5です。
テソロアスルを楽天などで販売しているリカオーの住所も全く同じです。
そのため輸入から国内での販売まですべてリカオーが担っているようです。
そのような輸入販売を同一の企業を行うことは結構あり、Tequila5もやまや系で担っております。
作り方と味の特徴
作り方はTequilamatchmakerや蒸留所HPで確認したのですが、ほぼ記載がないです。
香りを確認すると、アガベの香りがしっかりと出ており、青っぽさはあまり感じられません。濃厚なアガベの甘い香りがするため、アガベはロスアルトスのものを使っていると思います。ただ香りが若干鼻に刺さるような刺激臭とも取れるスパイシーな香りが感じられます。
口に含むと結構しっかりと甘さがあり、甘すぎるような印象すらあります。ロスアルトスらしいクリーミーな甘さも感じるのですが、もう少し砂糖っぽい甘さが強いというふうに感じます。
全体的に美味しいのですが、若干不思議な感じの印象を受けます。
(蒸留所の設備を確認するとディフューザーもあるのようなので、あくまで仮説ですがディフューザーを使用しているのかなと思いました。)
オススメの飲み方
ストレートだとなんとなく刺激臭が個人的に気になるので、オススメはソーダ割りかと思います。
テキーラベースのカクテルにするならトミーズマルガリータなんかも良いと思います。
定性情報
NOM:1416
蒸留所:Productos Finos de Agave, S.A. de C.V.
エリア
蒸留所:ハリスコ州ロスアルトス地方
アガベ産地:ハリスコ州ロスアルトス地方(味から推測)
その他詳細情報は不明
度数:40度
相場:1,500円(記載時の大体の値段)
おすすめ度:☆☆☆
(上記はTequila match makerと製造元HPを参考にして作成)
編集後記
買いたい場合は、、、
いかがでしたでしょうか。
飲みたくなってみたという方は、ぜひ以下からご購入して見ください。
テキーラをもっと知りたくなかった方用リンク集
テキーラ自体をもっと知って、楽しく飲みたいという方は、以下リンクをご参考にしてください。。
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著者情報
- 著者名:テキーラダディ
- 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
- 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
- テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。
Twitterはおすすめ銘柄などを発信
筆者のインスタでは蒸留所の美しい風景などをアップしています。ぜひフォローしてください!
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