本日は日本人テキレロ(テキーラ職人)の景田氏が働くことでもメジャーなカスカウィンのブランコをご紹介してまいります。
また全銘柄を網羅した紹介は以下が最も詳しく書いてあるので、以下をご覧ください。
景田氏が働くカスカウィンの定番銘柄
2018年に日本人初のテキレロとしてクレイジージャーニーにて紹介された景田氏。
日本人唯一のテキーラ職人なのですが、もともと彼はメキシコに関係があったわけではなく、マルガリータが美味しいと思ったことをきっかけに、テキーラに興味を持ったそうです。
そんなテキーラに惚れ込み35歳でメキシコに移住。
景田氏が働いていることがフィーチャーされがちですが、もともと1904年の伝統のある蒸留所で過剰にボトルを作り込まない分、テキーラを作り込むと言った質実剛健な蒸留所です。
そんなカスカウィンが定番銘柄として売っているブランコを今回ご紹介します。
ラベル
前述の通りカスカウィンはシンプルなボトルの作りをしております。
テキーラはすべてボトルが異なると言われるほど、蒸留所・ブランドごとにボトルを作り込みますが、カスカウィンはその中ではシンプルなボトルとなります。
作り方
以前紹介したカスカウィン・アニベルサリオに比べるとベーシックな作り方のブランコです。
ただアガベは大半を自社農園でまかなっている。また発酵時は自然発酵とのことですが、ブランコに関してはステンレスタンクで発酵させたものを7割・セメントタンクで発酵させたものを3割使うと言ったこだわりもあるとのことです。(カスカウィン2021年4月オンラインセミナーより)
(参考:マンポステラや加熱方法の詳細)
蒸留後に味の安定化のために1ヶ月保管してから出荷なども実施しているようです。
上記のような様々なこだわりからか、大変味わいが濃いと感じます。
味の特徴
前述の通り、カスカウィンは味が濃いです。
香りとしては加熱されたアガベ、スパイシーさ、レモン系統の柑橘系、ミネラル感、アガベとは違う青々しい/草っぽい香りを感じます。
味わいはしつこくないけどシッカリとした甘さ、辛さ、オレンジ系の柑橘が感じられます。
正直、甘味の濃厚さで言えばロスアルトス地方のテキーラのほうがパワフルですが、複雑に味わいが絡み合うテキーラはある意味唯一無二だと思います。
値段はバジェス地方のブランコとしては高めですが、おすすめです。
オススメの飲み方
ストレートで楽しめるブランコです。
風味をしっかりと感じるにはストレートが一番です。
他の飲み方としては、カクテルベースでも良いです。
ただ個人的にはソーダ割りにしても味の腰が折れないので、食中酒としてソーダ割りもおすすめです。
冬場はお湯割りなんかも良いかもしれませんね!
定性情報
NOM:1123
蒸留所:Cascahuin
エリア
蒸留所:ハリスコ州バジェス地方(エル・アルナル)
アガベ産地:ハリスコ州バジェス地方
加熱方法:マンポステラ(煉瓦窯)
搾汁方法:ローラーミル
加水:地下水
発酵槽:ステンレス製発酵槽
蒸留回数:2回
蒸留器:銅製単式蒸留器
熟成樽:なし
熟成期間:なし
度数:38度
相場:4,000円(記載時の大体の値段)
おすすめ度:☆☆☆☆
(上記はTequila match makerと蒸留所HPを参考にして作成)
編集後記
買いたい場合は、、、
いかがでしたでしょうか。
シンプルなボトルなので、じゃっかん割高に感じてしまいますが、ベーシックなブランコとしてはトップクライスに美味しい一品です!
飲みたくなってみたという方は、ぜひ以下からご購入して見ください。
テキーラをもっと知りたくなかった方用リンク集
テキーラ自体をもっと知って、楽しく飲みたいという方は、以下リンクをご参考にしてください。。
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著者情報
- 著者名:テキーラダディ
- 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
- 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
- テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。
Twitterはおすすめ銘柄などを発信
筆者のインスタでは蒸留所の美しい風景などをアップしています。ぜひフォローしてください!
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