本日は2020年くらいから高級ショット用テキーラとして人気急上昇の1800アネホを紹介します。
(1800のブランド紹介はこちら)
業務用を想定した1800アネホの最安値リンクもページ下部へ付けております。
2020年に売上を増加させた数少ないプレミアムテキーラ
コロナ禍で激減した日本のテキーラ消費量
2020年は飲食店やClubにとって、コロナ禍が影響し大変厳しい1年だったと思います。
日本のテキーラは安価なミクストテキーラを中心とした、ショットドリンクとして利用が多いと言われており、飲食店の休業が多かったためテキーラの輸入量は激減しました。
2019年の輸入量は約229万リットルだったのに対し、2020年の輸入量は約126万リットルと55%程度まで激減しております。

コロナ禍で自宅時間が増えたことと、ショットドリンクを1800に切り替えた店が増えた
上記のようなコロナ禍でも売上が前年比約120%と増やしたのが1800です。その要因は、飲食店やアルコールメーカー等に聞いたところ以下のようです。
(テキーラジャーナルのマーケット・トレンドよりテキーラ輸入量・1800販売量を引用)
まずコロナ禍で自宅時間が増えて1800のような高級ラインのテキーラを購入する個人がいたというのが一つの要因。また個人消費以上に影響が大きいのが、飲食店でのショットドリンクで1800のアネホが増えたと言われております。
以前はショットドリンクといえば、クエルボ エスペシャルのレポサド(通称ゴールド)、その後コカレロやテキーラリキュールなどが主流となっておりました。ただリキュールやミクストテキーラよりも、アガベ100%のテキーラのほうが、美味しい・飲み口が良いという流れから需要が増えてきているようです。
お客さんとしては、多少値段が張っても飲み口の良いお酒のほうが良いという方が増えてきているようです。港区女子界隈では、テキーラは1800アネホなら飲むと言った声もあるようで、テキーラを一緒に飲みたい男性からすると、多少高い金額を払ってでも良いというような人も多いようです。
当然、お店としては、クエルボよりもショットドリンクとして客から高いお金が取れるし、飲みやすいので杯数も増えて利益的にも良いということのようです。
1800はクエルボの上級ライン
前述のテキーラショットといえばクエルボのエスペシャルが有名ですが、1800は同じ蒸留所で作っています。クエルボ蒸留所の中では以下4ラインを主に作っており、最上位のレゼルヴァ・デ・ラ・ファミリアが出るまでは最上位ブランドでした。
- クエルボ・エスペシャル:1,980円(これだけミクストという種類)
- クエルボ・トラディショナル:2,950円
- 1800:3,300円
- クエルボ・レゼルヴァ・デ・ラ・ファミリア:18,000円
(4以外はすべて各ラインのレポサドの輸入元希望小売価格)
※上記以外にもGran Centenarioなども製造しているブランドありますが、日本での売れ行き等を勘案し省略
1800ってなんのこと?なんて読むの?
1800はなにの数字?
1800とは、「テキーラが初めてオーク樽で熟成された年」が1800年頃だったことに由来しております。クエルボの蒸留所創業年が1795年なので、創業後すぐにテキーラの熟成が始まったようです。

1800の読み方は何が良い?
スペイン語での1800の読み方はミル・オチョ・シエントスと読みます。
(ミル:千、オチョ:8:シエントス:百)
1800をさらっとミルオチョシエントスと呼べると、テキーラ好きからは一目を置かれるかと思います。
ただ、テキーラにそこまで詳しくないバーテンダーはミルオチョシエントスと言っても意味わからないと思うので、いつも私はオーダーする時は「せんはっぴゃく」と呼んじゃいます。
正解はないと思いますが、ちゃんと相手のテキーラ知識を想定して呼んだほうが良いと思います。カッコつけて1800って言って、伝わらないよりはちゃんと伝わる呼び方をしたほうがめんどくさがられなくてよいかと思います。
またテキーラジャーナルの目時氏にツイッターで教えていただいた通な呼び方は「イチハチ」という呼び方だそうです。また二本目入れると「サンロク」と増やすというツワモノな呼び方もあるそうです。
1800アネホの作り方
1800は今までショットドリンクとしてメジャーなクエルボエスペシャルと比べると丁寧な作り方をしています。
1800 アネホ | クエルボエスペシャル (レポサド) | |
原料 | アガベ100% | アガベ以外の糖類を使用 |
原料の糖化 | アウトクラベ (圧力釜) | ディフューザー |
蒸留 | 単式蒸留器を2回 | 連式蒸留器で2回 |
熟成 | 14ヶ月以上 | 2ヶ月以上 |
テキーラには、通称ミクストと呼ばれる主原料アガベ以外の糖分を49%以下まで使ったタイプと、100%アガベの2種類がありますが、上記通り1800が100%アガベでクエルボエスペシャルはミクストとなります。
また1800がマンポステラと呼ばれる圧力釜でアガベの糖化をするのに対し、エスペシャルはディフューザーという糖化と搾汁を一気通貫でできるやりかたを採用しています。ディフューザーはテキーラ好きには不評なことの多い加工方法です。実際TASTE TEQUILAがブラインドテストしたところディフューザーの2銘柄が最下位になったという結果もあります。(TASTETEQUILAより)
また蒸留は単式蒸留器を使う1800と違い、エスペシャルは連式蒸留器という効率性を追い求めた蒸留方法を使用しています。
上記までの記載だと1800のほうが大変丁寧な作り方をしているようですが、同価格のテキーラの中では特筆して丁寧なテキーラの作り方とは言えません。後述しますが味わい的に1万円弱のテキーラであれば、もう少しオススメのテキーラはあります。
1800アネホの味の特徴
香りはしっかりと樽感、ヴァニラなどを感じます。おそらくは新樽を都度焼きを入れながら、樽感を感じやすいような作りをしている印象です。またアガベらしさもしっかりと感じます。アウトクラベにしては、しっかりと加熱されたアガベの印象も受けます(アウトクラベは圧力釜で、青っぽい香りが強くなる)。
味わいは甘さがストレートで、ショットで人気が高くなるのも納得の味わいです。スパイシーさもしっかりと感じます。バランスは良い味わいですね。
オススメの飲み方
ストレートでも良いですが、樽感も強いので、ロックでも個性が死なずに良いのではないでしょうか。
ソーダ割りや、マルガリータなどもよいと思います。
定性情報
NOM:1122
蒸留所:Casa Cuervo, S.A de C.V.
エリア
蒸留所:ハリスコ州バジェス地方
アガベ産地:不明(ハリスコ州バジェス地方とロスアルトス地方も入っている?)
加熱方法:アウトクラベ(マンポステラ感も感じる)
搾汁方法:ローラーミル
加水:不明
発酵槽:ステンレス製発酵槽
蒸留回数:2回
蒸留器:銅製コイル仕様のステンレス製蒸留器
熟成樽:不明(オーク樽)
熟成期間:最低14ヶ月
度数:40度
相場:7,000円(記載時の大体の値段)
おすすめ度:☆☆☆
正直、7,000円だと高いかなと感じます。オーク樽の樽感を感じる飲みやすい銘柄であれば、アガバレスのアネホや良いと思います。ただ世界的に売れている理由は、ブランド力があるから売れているのだと思いますし、テキーラの中でもかっこいいブランドだと思います。
(上記はTequila match makerと製造元HPを参考にして作成)
編集後記
買いたい場合は、、、
いかがでしたでしょうか。
最後、評価部分で多少ディスりましたが、かっこいいブランドではあると思います。また個人的にはアネホとレポサドで大変価格差のあるブランドでもあり、レポサドで良いのではないかと思います。
どうしても飲みたくなってみたという方は、ぜひ以下からご購入して見ください。
1800を飲みたいならレポサドもオススメ(2千円台で買えます!)
業務用(大量購入)最安値の1800アネホ_2022年10月更新
2022年12月4日時点、並行輸入でサケコレが最安値になっております。実は他にも安いお店はあるのですが、1本あたり700mlとなっており、サケコレは750mlなので、実質的な最安はこちらのはずです。今後円安で更なる値上がりの可能性があるので、今のうちに仕入れた方が良いでしょう!
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