本日はフレンチオークを使用したトレスムヘレスのレポサドを解説&レビューしてまいります。
トレス ムヘレスの特徴である二種の樽のブレンド
テキーラで使われる樽材はどこ?
テキーラでもっとも多い樽の木材はどこでしょうか。
数を確認したわけではないですが、アメリカンホワイトオークを使用した樽が最も使われていると思われます。
あくまでも傾向ですが、ハリスコ州内の主要産地のバジェス地方ではアメリカンホワイトオークの新樽、ロスアルトス地方ではアメリカンホワイトオークの樽をバーボン熟成させたあとの中古樽を使用しております。そのため大半のテキーラはアメリカンホワイトオークの樽材を使用して熟成をされています。
トレスムヘレスはフレンチオークを使用
一方今回ご紹介するトレス ムヘレスのレポサドはフレンチオークを使用したテキーラとなります。
フレンチオークはカサノブレでも紹介しましたが、アメリカンホワイトオークよりも高価となります。(カサノブレはその中でもトップクラスに高級な樽を使用)
アメリカンホワイトオークの特徴はバニラのような香りが出るのが特徴です。一方、フレンチオークは複雑な香りになりやすく、スパイスの香りがよく出ると言われております。個人的にはフレンチオーク推しです。
トレスムヘレスの作り方
樽について紹介してまいりましたが、それ以外のトレスムヘレスのレポサド製造方法をご説明します。トレスムヘレスのアガベはアマティタンキャニオンというエリアで作られます。蒸留所と同じバジェス地方です。
収穫されたアガベはマンポステラ(石釜)でじっくりと40時間以上かけて加熱・糖化されます。
下の写真がトレス ムヘレスのマンポステラです。
その後、下の写真のタンクで醸造され、その後蒸留されます。
レポサドはその後10ヶ月かけて熟成されます。レポサドは2ヶ月以上でレポサドを名乗れる中、長期な熟成です。
ちなみにアメリカ向けのトレスムヘレスサイトのレポサドはフレンチオークとアメリカンオークを混ぜて出荷されるようです。日本向けは38度でメキシコ向けと同じようで、40度のトレスムヘレスはアメリカ向けのようです。
そのため本記事ではメキシコ向けの情報をベースに作成しております。
味の特徴
まず香りを確認すると、よく加熱されたアガベの香り、グレープフルーツなどの柑橘系の香り、濃厚な花やバジルのようなハーブの香り、ちょっとヴァニラっぽさも感じます。
口に入れると上品な甘さ、適度な苦さと辛さを感じます。
オススメの飲み方
上品な香り、甘さなのでぜひストレートで飲んでみてください。
ソーダやロックなんかで個性を味わうのも良いと思います。
定性情報
NOM:1466
蒸留所:Tequila Tres Mujeres, S.A. de C.V.
エリア
蒸留所:ハリスコ州バジェス地方アマティタン
アガベ産地:ハリスコ州バジェス地方アマティタンキャニオン
加熱方法:マンポステラ
搾汁方法:ローラーミル
加水:ー
発酵槽:ステンレス発酵槽
蒸留回数:2回
蒸留器:ステンレス製単式蒸留器
熟成樽:フレンチオーク
熟成期間:10ヶ月
度数:38度
相場:5,500円(記載時の大体の値段)
おすすめ度:☆☆☆+
(上記はTequila match makerと製造元HPを参考にして作成)
編集後記
買いたい場合は、、、
いかがでしたでしょうか。
飲みたくなってみたという方は、ぜひ以下からご購入して見ください。
テキーラをもっと知りたくなかった方用リンク集
テキーラ自体をもっと知って、楽しく飲みたいという方は、以下リンクをご参考にしてください。。
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著者情報
- 著者名:テキーラダディ
- 本業:非アルコールの食品系業界のマーケティング部門
- 資格:日本テキーラ協会認定テキーラマエストロ(100期代)
- テキーラ関連の経歴:2009年に北海道にあるバーで本格的なテキーラに出会い目覚める。2023年にはハリスコ州内の蒸留所見学を果たす。テキーラ以外にもスコットランドのアイラ島など各地の蒸留所、国内のウィスキー蒸留所、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ、国内の酒蔵、ブリュワリー、ワイナリーなど全世界のアルコール製造現場を巡る。
Twitterはおすすめ銘柄などを発信
筆者のインスタでは蒸留所の美しい風景などをアップしています。ぜひフォローしてください!
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